連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第80回は、ロレックス「ミルガウス Ref.1019」を取り上げる。

オークションピース級のレア度を誇る「Ref.1019」のミラーダイヤル
特異な耐磁時計「ミルガウス」はヴィンテージロレックスの愛好家にとって特別な存在だ。
1958年に発表されたコレクターズアイテムの筆頭である「Ref.6541」は、製造期間が1960年初頭までと短いため希少性が高い。かつ、いくつものバリエーションがあり、そのどれもが人気が高い。
一方「ミルガウス」のセカンドモデルにあたる「Ref.1019」は、「Ref.6541」とは異なり製造期間が1964年頃から1988年と20年以上もある。
そのなかでも初期にわずかにつくられた通称“ブラックスワン”と呼ばれる、特別なブラックダイヤルのモデルは希少価値が高いことで知られている。
「Ref.1019」は、ブラックとシルバーの2種類のダイヤルがあるが、ブラックの方が製造本数が極端に少ない。通常のブラックダイヤルはマット仕上げだが、“ブラックスワン”は艶やかなミラーダイヤルであることが特徴だ。
また、ブランドロゴなどのレターはシルバーで、モデル名はレッドで表記されている。
オークションピース級のレア度を誇る“ブラックスワン”。まず市場に出る機会がないので、この機会に実機を手に取ってほしい。
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