連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第78回は、ロレックス「オイスター パーペチュアル Ref.6558」を取り上げる。

「オイスター パーペチュアル トゥルービート Ref.6556」の後続機
ロレックスにはロングセラーがある一方、短命で製造が終わったモデルも存在する。
その好例が、1954年からわずかな期間のみ製造された「オイスター パーペチュアル トゥルービート Ref.6556」である。外観は「オイスター パーペチュアル」に似ているが、秒針がクォーツの様に1秒刻みに進む、ステップセコンド機能が最大の特徴だ。
今回紹介するモデル、「オイスター パーペチュアル Ref.6658」はその後続機にあたる。
「オイスター パーペチュアル トゥルービート Ref.6556」がクロノメーター認定だったことに対して、「オイスター パーペチュアル Ref.6658」は、クロノメーターの認定を受けていない。
ムーブメント「Cal.1035」は、「オイスター パーペチュアル トゥルービート Ref.6556」に搭載された「Cal.1040」に連なるムーブメントで、ほぼ同時期に製造された短命な機械である。
ディテールに特徴がある「オイスター パーペチュアル トゥルービート Ref.6556」と比べると外装はよりシンプル。装飾的なディテールは一切ない。
決してメジャーな存在ではないが、こういったレアモデルも存在することもヴィンテージロレックスの醍醐味のひとつに違いない。人と被らない1本としてぜひオススメしたい。
問い合わせ
リベルタス TEL:06-6643-9455 info@libertas-watch.com