連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第89回は、ロレックスの「デイデイト 1803/9」を取り上げる。

フォーマルでもカジュアルでも使える「デイデイト」
ロレックスのプレステージモデル「デイデイト」は、ゴージャスな印象が一際強いが、なかにはシックなモデルも存在する。こちらの「Ref.1803/9」もそのひとつだ。
この1966年製の個体は夜光塗料がないダイヤルで、よりシンプルな顔立ち。
“プレジデントブレスレット”が付いていないものの、そのコンディションは特筆に値する。
磨かれやすいゴールドのケースはほぼノンポリッシュだ。また、サンレイ仕上げのシルバーのダイヤルはほぼ変色しておらず、これらが整っているかどうかはヴィンテージ時計の評価や印象をだいぶ変えるポイントだ。
レザーストラップは敢えてカジュアルな雰囲気のスエードのストラップにすることで汎用性を高めている。また、尾錠はロレックスオリジナルのものが付く。
カジュアルにもフォーマルにも対応できる「デイデイト Ref.1803/9」。手に入れるなら、この個体のように極上のコンディションを狙いたいところだ。
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