連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第90回は、ロレックスの「エクスプローラー Ref.14270」を取り上げる。

希少価値が高い“黒のエクスプローラーダイヤル”
ロレックスが誇るプロフェッショナルモデルの金字塔「エクスプローラー」。
今回紹介するのは、ヴィンテージロレックスでは新しい部類に入る「エクスプローラー Ref.14270」の最初期モデル、通称“ブラックアウト”だ。1990年の僅かな期間のみ製造されたことで知られており、「Ref.14270」のなかでも希少性がずば抜けて高い。
“ブラックアウト”と呼ばれる由来は、夜光塗料が塗られていない黒の3・6・9のアラビアンインデックスにある。ちなみにこのダイヤルデザインは、後年の「エクスプローラー Ref.214270」でも再び登場している。
ダイヤルは主に2種類あり、その違いはブランドロゴやモデル名の表記のカラーにある。こちらの個体は、最初期に製造されたシルバーレターのモデルで、これ以外にホワイトレターがある。
その他のインデックスに使用している夜光塗料がトリチウムであることも、ヴィンテージウォッチらしいポイント。秒針は“先端ドット”の仕様である。
オイスターブレスレットは、“シングルバックル”と呼ばれるタイプが取り付けられている。また、ラグの横に穴が空いているのも特徴だ。
1990年代初頭のモデルらしい魅力が詰まった「エクスプローラー Ref.14270」の “ブラックアウト”。すでにかなりのプレ値がついているが、今後も価格が上昇する可能性を十分秘めているため、このようにクオリティの高い個体があれば早めに押さえておくのがいいだろう。
問い合わせ
アフタ http://after.llc/