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2023.12.28

長瀬智也、岸博幸、鈴井貴之、NOA...2023年の人気記事5選【注目の人編】

2023年も、第一線で活躍する人々をインタビューしてきたゲーテ編集部。年末特別編として、数ある記事の中から2023年に特に読まれた人気記事を厳選した。今回は「注目の人」編。

2023年の人気記事5選【注目の人編】

1.【岸博幸】白髪染めせずに短髪にした本当の理由。そして、治療内容とは

多発性骨髄腫が発覚してから約40日が過ぎた2023年2月28日。岸博幸氏は本格的な治療を受けるため、慶應義塾大学病院に入院した。その時行ったのは、血液内に大量に溜まった骨髄腫細胞を取り除くという、本格的治療の前段階となる導入療法。

強い薬の影響で内臓にダメージが起きる可能性があったため入院を余儀なくされたが、幸い体への支障はほとんどなく、約3週間で退院。その後は通院で治療を継続しながら、仕事に復帰した。そこで岸氏はある計画を実行に移す。それは、7月下旬に予定されている抗がん剤を用いた治療に向け、黒く染めていた髪を“素に戻す”ことだ。

「抗がん剤治療をすれば、髪が抜けます。黒い髪からいきなり坊主頭では落差が大き過ぎるから、美容師さんと相談し、少しずつ変えていこうとなりまして。まずは髪を染めるのをやめてグラデーションヘアにし、次は短髪にし、それから丸坊主になるという計画です。ウィッグ? 使いません。この長い顔がハゲになったらどうなるのか、社会実験しようと思っているので(笑)」

もっとも4月の時点では病気を公表していないため、髪を染めるのをやめた理由を「年相応にナチュラルに」としていた。

「これが意外と好評だったんですよ。お世辞かもしれないけれど、ダンディーだと褒めてくれる人もいたりしてね」

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2.診察を受けたら緊急手術が決定。『水曜どうでしょう』鈴井貴之を襲った事態とは?

事件です。

この本を作っている最中、お父さんの目が見えなくなってしまったんです。ついこの前のことです。札幌のショッピングモールに行った時のこと。中にあるペットショップへ、ボクたちの新しい歯ブラシを買いにいった時に目の中に黒い点々がいくつも見えたんだって。最初は大したことはないのかな? と思っていたらしいけれど、車の運転をしていると段々と目が霞んできた。歳も歳だし、そんなこともあろうかと初めは軽く考えていたみたい。でも翌朝にも目の霞は良くならず、霞むというよりも左目の視界の3分の1程度が見えなくなっていた。

これはまずいなと思ったらしく札幌のお家の近くの眼科へと向かったんだ。

そこでの診断は『網膜剥離』。

網膜剥離ってボクサーとかで聞くよね。誰かに殴られた覚えもないし喧嘩した覚えもない。もう若くないからそんなことするわけもないよね。

診断された時はまだ心当たりがなかったらしい。

お医者さんには50歳を過ぎたら外圧ではなくとも加齢で網膜剥離になることはある、珍しいケースではないと言われたみたい。

手術をしなければ治らない。手術をしてから2週間ぐらいはうつ伏せ状態で安静にしなくてはならない。網膜を安定させるために眼球の中にガスを注入する。それが抜けるのに2週間くらいかかるって言われたそうだ。

お父さんは仕事のスケジュールを確認して、10日後ぐらいなら手術ができるとお医者さんに答えたけれど言われたのは、

「そういう話じゃなくてすぐに手術が必要です」

すぐ?

「今日にでも」

今日?

「このままにしておけば1週間ぐらいで失明します」

失明!?

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3.銘酒「十四代」唯一の弟子が醸す、人生を捧げる日本酒づくり

田んぼに立つ澄川宜史氏

蔵の裏手にある山を30mほど登った開けた台地。ここの田んぼは日当たりが良好。日中は森から涼やかな風が吹き抜けつつ、昼夜の寒暖の差が稲にほどよい緊張感を与えるなど、極めて美味しいお米の育つ環境が整っている。豊かな自然の中で育まれた米、そして清らかな水が澄川宜史が醸す大人気銘柄「東洋美人」の核になっている。

「実は私が蔵を継いだ頃は経営難で、いいお米を買うことができず、売上げは山口県の蔵のなかでも最下位に近く、当時は劣等感しかありませんでした」

確かに日本酒業界は戦後の三増酒の黒歴史を引きずり、澄川が生まれた1970年代は日本酒離れが急速に進んでいた時代。大手清酒メーカーに押されて地方の酒蔵は苦境に立たされていた。

1980年代には第1次地酒ブームが起こり、一部の地酒に注目が集まる流れもあったが、資本力なくしてはその流れに乗れない。また、当時は蔵元当主は経営者で、仕込みの時期になると杜氏がやってきて酒づくりをする分業制が当たり前だった。

「うちのような極小の地方酒蔵では、売上げは減少するばかり。山田錦などいいお米を買えないばかりか、杜氏を雇えなくなるのも時間の問題でした」

澄川が将来に不安を抱えながら東京農業大学で学んでいた1990年代前半、地方の極小酒蔵に一縷(いちる)の望みを与えてくれる若きスーパースターが登場した。山形「十四代」の蔵元、高木酒造の15代目高木辰五郎氏だ。※前・顕統(あきつな)氏。高木顕統氏は2023年3月に15代目高木辰五郎を襲名。

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4.長瀬智也の新たなバンド、Kode Talkersとは?

レコーディング中の長瀬智也

――1stアルバム『Kode Talkers』はストレートで、飾らないロックですよね。

長瀬智也(以下長瀬) 自分たちが好きな音楽をやるといってもいろいろな選択肢があると思う。僕は子供の頃からポップスを歌ってきました。自分たちが満を持してやるバンドでやる音楽が逃げも隠れもしないポップスってところにメッセージがあると思っています。

僕は今までの仕事のなかでいろいろなジャンルの音楽を経験させてもらった。自分の仕事は、どんな仕事だろうがひとつの答えを出さなければなりません。そこに、自分らしさとほんの少しの面白さを生みださなければいけません。だって面白くなかったら観たいとも聴きたいとも思わないもんね。飯で言ったらただ旨い飯をつくって食べてほしいだけ。シンプルです。

――長瀬さんは自分の中に、自分自身の体験と久保田さんから学んだものが共存していると話していますよね。

長瀬 楽器や機材について、光太郎くんからずいぶん学びました。ライヴもふたりでよく観に行った。

久保田光太郎(以下久保田) タワー・オブ・パワーやジョン・スコフィールドとか? 挑戦的で、それでいてレイドバック(ゆったり大きくリズムを感じるサウンド)したギターが好きで。

長瀬 さまざまなテイストの音楽を聴くことはけっこう好きで、なにかひとつの音楽に影響されるということはなくて。だから、演奏する時には“〇〇風”にというように、直接的に意識することもありません。テーマや音色もバラバラで。

――確かにKode Talkersからは、ロックだけではなく、ジャズやファンクなどさまざまな音楽を感じます。

久保田 僕は1990年代にロサンゼルスの音楽学校に通っていて、西海岸のさまざまな州で生活していた時期もありました。そういった体験によってアメリカ的ななにかが身体に沁みこんでいるってのはあるかも。

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5.12歳で韓国留学した異彩の日本人アーティストNOA、BIGBANG・G-DRAGONに教わったこと

流暢な韓国語・英語を操り、2023年5月にはアジア5ヵ所を巡るツアーを敢行。先日は米ポップ・デュオ joan(ジョーン)とのコラボレーション楽曲も発表したばかりと、国際的に活躍するアーティストNOA。

作詞・作曲・振付まですべて自身で行い、2022年は初めてドラマにも出演。23歳のマルチプレイヤーの、そのキャリアが始まった最初のきっかけは、若干12歳で渡った韓国での日々だった。

「BIGBANGに憧れ、いつか自分も彼らのようなアーティストに、という思いだけで12歳で韓国に渡りました。もともと母は僕に海外経験を積ませたいと考えていたので、『やりたいことがあるなら早いうちに』と、すぐに韓国へ行かせてくれた。最初は言葉がわからず、スマホの翻訳機能片手に苦戦したのを覚えています。でもまだ12歳でしたから、不安よりもワクワクがひたすら強かったですね」

渡韓直後、通っていた美容院で、憧れのBIGBANGの事務所であるYGエンターテインメントからスカウトを受け、日本人で初めての練習生となったNOA。そこからは6年間の、芸と語学の修行が始まった。

「ダンスも歌も表現も、立ち居振る舞いも、英語も、すべての基礎を韓国で学びました。あの日々を忘れては絶対にいけない。

精神的にキツいこともたくさんあったけれど、一緒に泣いたり笑ったりできる仲間がいて、同じものが好きで、同じものを目指していたので頑張れた気がします。韓国語が上手だね、と言ってもらえるようになるまでは5年もかかりましたが(笑)」

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TEXT=ゲーテ編集部

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