英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第352回。

「インヘイル」って何?
先日、シンガポール出張へ行った際、宿泊していたホテルに「早朝ヨガ教室」というアクティビティがありました。
飛行機に揺られて身体はバキバキですし、連日の会食でカロリー過多だったため、やってみることにしました。
実は私は、日本でもヨガ教室というものに参加したことがなく、何をやるのかさっぱりわかっていませんでした。
いざ教室に入ってみると、どうしていいかわからず、とにかく必死でインストラクターさんの動きを真似していました。しかし途中で「顔をこっちに向けない!」というようなことを言われてしまいました。ようはインストラクターを見ずに、インストラクターが言った通りに動けばいい、ということなのですが、うまく英語が聞き取れない私には、次に一体どんな動きをすればいいのか、さっぱりわかりません。
Inhale
インストラクターはしきりにそう言います。「インヘイル」ってなんでしょうか。
チラチラと目だけを動かして他の人がどんな動きをしているか盗み見てみたのですが、それでもInhaleが何を意図しているかわかりません。
Exhale
今度は「エクスヘイル」的なことを言っています。これもよくわかりません。
全体的によくわからないまま、40分のレッスンは終わりました。見よう見まねでもだいぶ汗をかきましたし、身体もだいぶ伸びた気がします。終わってからすぐに辞書を引いたら、こういうことでした。
Inhale 息を吸って
Exhale 息を吐いて
ようは「吸って〜」「吐いて〜」と言われていたのです。私は動きばかりに気をとられて呼吸までは真似できていませんでした。丁寧な呼吸ができておらず、むしろ息が上がっていたので、もしかしたらヨガの効果は他の人より低かったかもしれません。
“stiff”と“sticky”を間違えてインストラクターを困惑させる…
ちなみに、私は非常に身体が硬く、事前にインストラクターの方に「すごく硬いから、許して欲しい」と言おうと決めていました。
フレーズは難しくありません。
“I’m very stiff.(私の身体は硬いです)”と言うつもりでした。
しかしながら、使い慣れていないフレーズでうっかりこう言ってしまいました。
“I’m very sticky.”
Stiffは「硬い」ですが、Stickyは「粘着性のある/ベトベトする」です。
つまり私は、レッスンが始まる前に、突然「私、すごくベトベトしています」とよくわからない自己申告をしたことになります。スライムかなにかなのでしょうか。
インストラクターが、まん丸い目で私を見た瞬間が忘れられません。
とはいえ、もしまた海外でヨガをする機会があったら、今度は呼吸だけはしっかりできる気がします。というかその前に日本でもちゃんと運動して、硬い身体を改善したいです。

