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2021.05.08

中田英寿が厳選! 飲みやすい日本酒5選

毎年10万人以上を動員する「CRAFT SAKE WEEK」などのイベントをプロデュースし、また日本酒アプリ「Sakenomy」を開発するなど、日本酒の伝道師として活躍する中田英寿さん。これまでに全国400以上の酒蔵を訪れた中田さんが、数あるなかから今おすすめの日本酒を紹介する。さらにその日本酒と合わせる逸品を、その造り手の蔵元に教えてもらった。12回連載の第9回。【中田英寿の最愛酒】

中田英寿日本酒

一ノ蔵 特別純米酒辛口/一ノ蔵(宮城県)

ササニシキやひとめぼれが誕生した宮城県大崎市に蔵を構える一ノ蔵は、1973年に4つの蔵元が企業合同し、一つの蔵として「日本一の蔵(オンリーワン)」を目指した歴史にちなみ命名。自社敷地内の地下水を使用し、伝統的な手造り製法で醸した特別純米酒は、柔らかな旨味とキレのある後味が特徴で、旨みをより感じられる魚介料理や焼き鳥との相性抜群だ。

一ノ蔵 特別純米酒辛口

特定名称/特別純米酒 原材料/米、米麹 精米歩合/55% 使用米/ササニシキ、蔵の華 アルコール度/15% 酸度/1.4-1.6 日本酒度/1-3

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「一ノ蔵は、低アルコールで大人気のスパークリング清酒『すず音』や、淡麗辛口が特徴の代表銘柄『一ノ蔵』など、親しみやすく飲みやすいお酒を幅広くラインナップし、国内外でも注目を集めています。『一ノ蔵 特別純米酒辛口』は、滑らかでバランスのとれた味わいで、どんなシーンにもぴったりです」

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蔵元が厳選! 一ノ蔵 特別純米酒辛口と合わせたい逸品
木の屋石巻水産/金華サバの水煮

金華サバの水煮

「一ノ蔵特別純米酒辛口は、爽やかな苦味と旨味とがバランスよく溶け合った、上品で深みのある純米酒です。料理の香味を包み込みながら調和して、喉を過ぎると料理の余韻を楽しみながら口中を洗い流してくれます。調味料では醤油や味噌との相性は抜群。わさび醤油を付けた水煮に常温〜ぬる燗の本品を合わせてお召し上がりください」(蔵元 鈴木整さん)

 

箱根山 純米酒/井上酒造(神奈川県)

神奈川県の老舗蔵元である井上酒造は、寛政元年の創業以来、箱根からの清涼な冷気と自社井戸から汲みあげた硬水で日本酒を醸造。口に含むと爽やかでありながらしっかりした香味が広がり、キレのあるスッキリとした後味が程よく残る『箱根山 純米酒』は常温だけでなく熱燗でも美味しく味わえる。

箱根山 純米酒

特定名称/純米酒 原材料/米、米麹 精米歩合/65% 使用米/美山錦(新潟)、フサコガネ(千葉)、アケボノ(岡山) アルコール度/15.5% 酸度/1.8 日本酒度/+2

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「220年以上の歴史を持つ井上酒造が、世界的な観光地でもある箱根に因んで名付けた『箱根山』をヨーロッパ諸国に輸出し始めたのは50年以上前のこと。『箱根山 純米酒』の穏やかな果実の香り、ふくよかで滑らかな味わい、そして爽やかな後味は、春から夏にかけて楽しむのに最適です」

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蔵元が厳選! 箱根山 純米酒と合わせたい逸品
鈴廣かまぼこ/あげかま

あげかま

「程よい辛味と香りが特徴の『箱根山 純米酒』。後味はスッキリしているので『あげかま』の素材の味を引き立てます。寒い時期は『あげかま』をおでん種として、お燗にした『箱根山 純米酒』と一緒にお召し上がりいただけば心も体もポカポカ間違いなし!」(蔵元 井上寛さん)

 

今錦 特別純米酒/米澤酒造(長野県)

日本酒造りを日本文化として捉える米澤酒造は、伝統的な“酒槽(さかぶね)”で全部の酒を搾り、その技術や製法を脈々と受け継いできた。長野県産米を59%まで精製した特別純米酒は、純米ならではの柔らかくたおやかな飲み口。全米日本酒歓評会2020の準グランプリ賞やIWC(International Wine Challenge)の日本酒部門2020で銀メダルを受賞するなど、その質の高さはプロのソムリエなどにも高く評価されている。

今錦 特別純米酒

特定名称/特別純米酒 原材料/米、米麹 精米歩合/59% 使用米/長野県産米 アルコール度/16%

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「養命酒発祥の地と同集落である中川村にて酒造りをしている米澤酒造。『日本で最も美しい村』連合にも加盟している中川村は、素晴らしい自然環境と良質な水に恵まれています。そんな環境で作られる米澤酒造の日本酒は、甘みと酸味のバランスがとれた、なめらかで豊かな味わいが特徴です」

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蔵元が厳選! 今錦 特別純米酒と合わせたい逸品
伊那食品工業株式会社/さくさく寒天

さくさく寒天

「寒天は日本のヘルシーな伝統食品であり、長野県の特産品の一つです。しかしながらその用途は羊羹やゼリーなどに永らく限られてきました。世界のトップシェアを持つかんてんぱぱ(伊那食品工業)が発売した新商品、“さくさく寒天”は、あおさの風味と醤油が香る新食感のスナック寒天。これが驚くほど今錦特別純米酒と相性が良く、サクッと軽やかで食物繊維も1袋で6.7g摂れるヘルシーで美味しいおつまみです」(蔵元 塚越寛さん)

 

美冨久 山廃純米吟醸 酉也吟純聖(いぎんじゅんせい)/美冨久酒造(滋賀県)

近江の国・滋賀県甲賀で、山々に囲まれた豊富な土地で栽培される良質なお米と、山々から琵琶湖に流れる川の伏流水を使って醸造された純米吟醸。相反する“山廃仕込”と“吟醸造り”の2つの造りを見事に融合させて醸すことで、全体に口当たりが優しくふくよかな風味を実現した。山廃仕込ならではの複雑で奥行きのある味わいと吟醸酒の繊細でキレイな旨みで、冷やしても燗しても楽しめる。

美冨久 山廃純米吟醸 酉也吟純聖

特定名称/純米吟醸酒 原材料/米、米麹 精米歩合/55% 使用米/山田錦 アルコール度/16% 酸度/1.5 日本酒度/-1

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「代表的なブランド『美冨久』に加え、近年では30代の若手蔵人3人が新しいスタイルの酒を造りたいという思いから名付けた新ブランド『三連星』を立ち上げて人気を博しています。『美冨久 山廃純米吟醸 酉也吟純聖』は、芳醇な味わいと深みがありながらも、ジューシーな酸味が味わいを軽くし、後味はすっきり。飲み続けたくなるお酒です」

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蔵元が厳選! 美冨久 山廃純米吟醸 酉也吟純聖と合わせたい逸品
鮒味(ふなちか)/鮒味 あゆなれ

鮒味 あゆなれ

「なれずしは米・米糀を乳酸醗酵させることで保存食として作り出す古来より続く技術ですが、これは日本酒の醗酵も同じ原理で醸し出されているので、日本酒との相性は抜群。昔はクセが強く食べにくい代表の様なおつまみでしたが、近年、手間をかけて熟成させることでクセがあまりない食べやすいものが出ています。この『アユのなれずし』は骨まで柔らかく食べやすいので是非お試しください」(蔵元 藤居範行さん)

 

月山 芳醇辛口純米/吉田酒造(島根県)

酒造りに軟水を使用することは困難と考えられているなかで、あえて島根の銘水百選に指定されている清らかな軟水で醸造した純米酒。広瀬藩の歴代藩主も愛飲したという名水「お茶の水井戸」を復元した井戸から汲み取った、硬度0.3という「超軟水」の仕込み水を使用している。芳醇で華やかな香りとキレのある後味は、日本酒に余り馴染みのない人の「登竜門」として飲むのに最適な逸品だ。

月山 芳醇辛口純米

特定名称/純米酒 原材料/米、米麹 精米歩合/70% 使用米/島根県産酒造好適米 アルコール度/15% 酸度/1.9 日本酒度/9

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「吉田酒造では、『日本一柔らかい水』と言える超軟水を使用して酒造りをしています。この水は、江戸時代の歴代藩主がこの辺りで一番おいしいと愛飲し『不昧流茶道』で最高の水と言われた名水を復元して使用。そんな水を使って作られた「月山」の爽やかな花の香りと、なめらかで優しい味わいは、美味しくて驚くほど飲みやすい」

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蔵元が厳選! 月山 芳醇辛口純米と合わせたい逸品
中浦食品/するめ糀漬

するめ糀漬

「島根県は日本海に面しており、海産物も有名です。そこで水揚げされた烏賊からできたスルメを更に「糀(こうじ)」に和えて仕上げられた旨味たっぷりのご飯に合うおつまみです。白いご飯に合う料理は、米を原料とする日本酒との相性も抜群で、更に『糀』漬なので、麹を使う日本酒と合わない訳がありません。このおつまみに合わせる弊社の日本酒は、食事との相性を考え造られた芳醇辛口純米です。その辛口の味わいはスルメの旨味を優しく包み綺麗なキレを演出します」(蔵元 吉田智則さん)

 

連載第8回「中田英寿が厳選! おしゃれなグラスで飲みたい日本酒5選」はこちら

連載第7回「中田英寿が厳選! 美味しいおつまみに合わせたい日本酒5選」はこちら

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連載第5回「中田英寿が厳選! アジア料理に合わせたい日本酒5選」はこちら

連載第4回「中田英寿が厳選! 魚料理に合わせたい日本酒5選」はこちら

連載第3回「中田英寿が厳選! 桜の季節にあう日本酒5選」はこちら

連載第2回「中田英寿が厳選! 味わいのある辛口の日本酒5選」はこちら

連載第1回「中田英寿が厳選! 今、家飲みしたい日本酒5選」はこちら

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TEXT=坂本遼佑(ゲーテ編集部)

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