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2026.04.27

西野亮廣のビジネス書『北極星 僕たちはどう働くか』が“過去最高傑作”である理由

ビジネス書分野においても大ヒットを生み出してきた西野亮廣氏が、「過去最高傑作」と語る新刊『北極星 僕たちはどう働くか』に書かれた真実と、本作への思いを語るインタビュー記事をまとめてお届け! ※2026年3月掲載記事を再編。

西野亮廣『北極星』【まとめ】

1.給料良しの安定企業でも「離職率」が高いのはなぜ? 西野亮廣が説く、人の心を捉える働き方

給料良しの安定企業でも「離職率」が高いのはなぜ? 西野亮廣が説く、人の心を捉える働き方【新刊『北極星』発売記念インタビュー】

母が無知だと病気になる。
父が無知だと貧乏になる。

『北極星 僕たちはどう働くか』より

これは西野亮廣氏が、金と仕事への向き合い方を綴った最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』の冒頭の1文である。実は、ネイティブ・アメリカンに伝わる格言らしい。

ここ数年で物価の上昇スピードが格段に早くなり、円安が進んだ。多くの人は、将来に不安を抱き続けている。長年オンラインサロンや講演会などを通して、金や働き方について説いてきた西野氏も、その人々の危機感の高まりを、身に沁みて感じているという。

「特に、小さなお子さんをお持ちの方たちの心配度合いは上がっているなと感じます。講演会では『なにを勉強すればいいですか!?』って質問をよくいただきますが、その熱量が半端じゃない。やっぱり我が子に苦しい思いはさせたくないですからね。

ちょっと前まではお金に執着するなんて、人間的にどうか、みたいな世間的イメージがありましたけど、ここにきて一気に『お金を学ぼう』って雰囲気が高まっています。先日もテレビ番組で『お金の話をしてください』と呼ばれて1時間ほど話したのですが、ちょっと前だったらいちタレントが人前でお金の話をするなんてことは絶対になかった。やっぱり世の中のお金への意識が変わってきていると感じます」

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2.『持久力菌』が異常に多いことが判明!? 西野亮廣がたどり着いた、誰もが再現できる「モチベーション」の秘密

『持久力菌』が異常に多いことが判明!? 西野亮廣がたどり着いた、誰もが再現できる「モチベーション」の秘密

西野亮廣氏の最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』では、「金」「心」「販売・集客」の3章にわたって、働くうえでのそれぞれの向き合い方を語っている。

その「心」の章で、西野氏は「モチベーション」について触れる。

モチベーションは、「頑張ろう」と思った結果として生まれるものではない。
多くの場合、人が動き出すのは、「いけるかもしれない」と感じた瞬間だ。

『北極星 僕たちはどう働くか』より

そしてこう説明するのである。

モチベーションはガチャ。

西野氏いわく、最初から「モチベーション」が備わっている人は少ない。それよりも、動きながら「いけるかもしれない」と思ったものに対して自然と「モチベーション」が湧いてくる場合が多いのだという。

それはつまり、動かない人に、モチベーションが宿ることは永遠にないということだ。

「『いけるかも』という期待を感じた瞬間に、ドーパミンが出てモチベーションになるんですよね。で、この『期待』って、ちっちゃな成功のあとに出てくる。ってことはドーパミンって、成功の副作用なんですよ。

なら、このちっちゃな成功をたくさん積んでいけば、どんどんモチベーションが上がって頑張れる。で、何で成功できるのかは誰にもわからないから、基本的にガチャなんです。ならとにかくガチャをたくさん回すしかない。やる気がなくてもモチベーションがなくてもなんでもいいから、とにかくなにかを今日からやってみる。農業を始めてみたり、書道をやってみたり、全然知らない街に行ってみてもいい。とにかく移動して情報を仕入れて、巻き込まれてしまえばいい。それがうまくいったら夢になり、モチベーションになる。ただ、それだけの話なんです」

西野氏はさらに「モチベーションを自分の意志で操ることはできる」と、続ける。

「やる気って、腸内環境も大きく影響しているみたいです。最近、自分の腸内菌をひととおり調べてもらったんですよ。で、僕には人と比べて異常に多い菌があったんです。それが『持久力菌』。これが多いと、なんかとにかく頑張れるらしいです(笑)。

なんだ、頑張れるかどうかって、単に菌のおかげなんだって思いました。ならみんな、その菌が栄養とするものをいっぱい摂って育てればいいじゃんって。モチベーション以前に、集中力が続かないっていう人はシンプルにこの持久力菌を育てたらいいんじゃないかなと。

つまり、ずっと感情や根性だと思っていたものは、菌とかドーパミンとかそういうものの影響でしかなかった。だったらハンドリングしていくことってできるじゃん、そう思うんですよ」

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3.金と人生に向き合う西野亮廣が『北極星』に託すもの。出版業界を揺るがす前代未聞のカラクリとは

西野亮廣氏

10万部。この数字は、西野亮廣氏著の新刊『北極星 僕たちはどう働くか』の初版部数である。5万部売れればベストセラーと呼ばれるビジネス書において、初版から10万部を刷るのは本来、出版社側が売れ残りの大きなリスクを抱える。しかし本作の場合は違う。ここに、西野氏が出版業界では前代未聞のカラクリを仕掛けているからだ。

「この新刊では『事業投資型クラウドファンディング』についても書いているので、せっかくならやってみせようかなって。ひとつの実験なんです」

「事業投資型クラウドファンディング」とは、投資家から資金を集めプロジェクトに投資、その利益に応じて投資家に金を分配する仕組みだ。株式購入と違い投資家は未上場の小さなプロジェクトでも簡単に投資でき、通常のクラウドファンディングとも違って分配金を得られる。今回西野氏が組み立てたプランは、この仕組みを使い集めた金で、10万部売り切れなかった場合の出版社のリスクをカバーするというもの。具体的な数字を出すならば、今回西野氏の会社、チムニータウンが出版社に保証する金額は約1億2000万円となる。

であれば出版社はノーリスクで10万部を刷ることができ、リスクを負うのは投資家なのかとも思えるが、それも違う。なぜなら本来著者が単独で受け取る印税は今回、投資家に分配されるからだ。西野氏が過去に出版した『革命のファンファーレ』が31万部、『夢と金』が24万部、絵本『えんとつ町のプペル』が80万部超えの売り上げを叩きだしてきたとなれば、本作もある程度の数字が見こまれるだろう。現に多くの予約が入り、初版10万部に加え、発売前に2万部の重版も決定している。

さらに、本書の事業投資型クラウドファンディングは受付開始わずか2時間ほどで、800人以上の投資家が参加し、目標金額を集めることに成功した。この800人の投資家たちが、自主的に本書をPRするようになれば、売り上げ部数はさらに多くなっていくと推測できる。

「事業投資型クラウドファンディングって、結構昔からある仕組みですが、まだ一般的になっていないという印象です。しかもこれは本来、何者でもない人が支援を募るためのもの。若くてお金は持っていないけれど動きだしたい。そういう人たちが、お金を託され一歩を踏みだせる。僕はこの仕組みがもっと世の中に伝わればいいなと思いまして、そのために今回、こういうものだよと自分でやってみせているんです。そしてなんだったら若い人たちには『投資される』ための信用を、これからかせいでほしいと思っているんです」

今回、西野氏は出版社側のリスクを自身で背負い、印税の多くも投資家に還元する。基本的に、本プロジェクトで西野氏に金銭的プラスはほぼない。それでも、この仕組みを多くの人が使える世の中にしたいと身を捧げる思いなのだ。

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4.アナ雪2超え、4億8000万円資金調達…西野亮廣が『映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~』に仕掛けた5つの挑戦

西野亮廣氏

1.『アナと雪の女王2』超え

ムビチケ前売券販売枚数歴代1位の『アナと雪の女王2』の6万7910枚を上回ることを最初の目標に、足を使った営業を敢行。ある程度の枚数をまとめて購入した人のもとには直接、西野氏が届けて回った。西野氏はこれを「地上戦」と称して山間部でも離島でも、あらゆる所へ赴き、結果『アナ雪2』を大幅に上回る10万枚以上を売り上げた。

「仕掛けたとかじゃないんです、なんも特別なことはしていない。ただ足を動かしただけ(笑)。映画ってどんな大手の作品だって、蓋を開けてみないとヒットするかどうかわからない。だから作り手はめちゃくちゃ怖いんです。何かしていないと居ても立ってもいられない。だから、ひたすらお客さんに会いにいっていただけです」

2.4億8000万円の資金調達に成功

本作の製作費も、事業投資型クラウドファンディングで募り、1日半で4億8000万円を集めた。

「僕はオンラインサロンをやっていてお客さんとすごく距離が近いんです。そこでわかったのは、みんな作り手になりたがっているっていうこと。彼らは自分たちでイベントをやりたがるんですよ、それがひどい仕上がりなんですが(笑)、それでもすごく幸せそうで。クオリティが高いものだからお金を出してもらえるってずっと思ってましたけど、それは古い考えであって、みんな、ただ作りたがっている。まぁ、西野なら力技で黒字に乗せてくるだろうという、投資家的見方もあったかもしれないですが(笑)」

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TEXT=ゲーテ編集部

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