淡くて詩的で余韻のある料理、木々と一体感のある店内。そんな感性豊かなレストランが、軽井沢にはある。腕利きのシェフが紡ぐ、美しい感動のひと皿を求めて──。今回は、旧軽井沢のモダンフレンチ「L’inflexion(ランフレクション)」を紹介する。【特集 偏愛リゾート軽井沢&熱海】

美食のために軽井沢へ。柏木暢介、渾身の新舞台
明治期に避暑地として拓かれ、西洋文化と日本の美意識が自然に交わってきた軽井沢。近年は、美食のデスティネーションとしても注目を集める。昨夏、旧軽井沢の別荘地に誕生した「ランフレクション」も、その新潮流を象徴する一軒だ。
シェフの柏木暢介氏は、北海道・洞爺の名店で料理人として歩み始め、26歳で渡仏。本場で研鑽を積んだ後、東京の実力店でシェフを歴任し、若手料理人の登竜門「RED U-35」でも高評価を得たその技術と感性が、今、軽井沢で花開いている。
店名の「ランフレクション」とは、フランス語で抑揚の意。「日本人の美意識×フレンチの理論×信州の風土」を軸に、味の濃淡、温度差、香り、食感の変化を巧みに重ね、コース全体を一篇の物語へと昇華させる。ひと皿ごとに次の展開への期待が高まる構成力は見事。信州野菜をジオラマのように配したガスパチョなど、軽井沢のテロワールを鮮やかに描きだす前菜は特に印象的である。コースは2種。11品前後のシグネチャーに加え、2026年4月に8品前後の新コースも登場した。木造教会建築に着想を得た静謐な空間で堪能するディナーは、軽井沢の夜を美食の記憶へと変えていく。
L’inflexion/ランフレクション
住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢1203-6
TEL:0267-46-9955
営業時間:11:30~L.O.12:30、17:30~L.O.19:00(ランチはランフテックとして営業)
定休日:不定休
座席数:42席(個室1室、半個室2室)
料金:ランチ¥7,700、ディナー¥29,700~
※要予約
この記事はGOETHE 2026年7月号「総力特集:偏愛リゾート最前線!」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら










