英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第369回。今回は、転職したばかりのアメリカ人の友人がボヤいた“My boss is so bossy.”について。

転職先の上司が“bossy”すぎる!
週に1度、オンラインで話す日本語ペラペラのアメリカ人が最近、転職して新しい仕事に就いたそうです。
新しい職場では、どうも上司と折り合いが合わないということ。
My boss is so bossy.
と、それまで日本語で話していたのに、上司の話になると突然英語になりました。
Bossyって、Bossを形容詞にした単語なのでしょうか。そうなると「私の上司はすごく上司っぽい」という意味にでもなるのでしょうか。
すごく上司っぽい上司、それはつまり「男の中の男」みたいな感じで「ボスの中のボス」ってことなのかなと思いました。昭和生まれの私は、なんとなくドラマ『太陽にほえろ!』で「ボス」と呼ばれていた石原裕次郎さんが頭に浮かびました。
Bossy=偉そうにあれこれ指示する
命令ばかりする、偉ぶる、上から目線、といった基本的にネガティブな意味で使われる形容詞でした。「うちの上司、まじエラそうに命令してくる」というような悪口をそのアメリカ人は言っていたのでした。
そのため私がイメージした、頼れる「ボスの中のボス」、『太陽にほえろ!』の石原裕次郎さんとは、意味合いがまったく違いました。
Bossyと同じ意味で、他にも以下のようにboss someone aboutとかboss someone aroundと表現することもできるのだそうです。
My older brother is always bossing me about.
(私の兄はいつも私に偉そうに命令している)
He is always bossing his friends around as if they were his personal servants.
(彼はいつも、友人たちをまるで召使みたいにこき使っている)
上司でもないし、なんの権限もないのに、偉そうに人に命令するような人をbossyとかboss someone about /boss someone aroundということもあるみたいです。しかしこのアメリカ人の場合、実際の上司がbossyです。上司なんだから多少偉そうに命令する権利もあるような気がしますが、まぁ実際にそういう人が自分の上司だったら大変辛いのはよくわかります。
昭和生まれの私は「でもね、石の上にも3年だからね、その環境でしばらく頑張ってみなよ」と励ましてみたのですが、そのアメリカ人には全然響いていませんでした。ボスがあまりにもボシーなので、彼は転職後速攻で辞めそうな気配を漂わせています。
ドラマ『VIVANT』の野崎守なら“bossy”でも頑張れる!?
ちなみに、なんとなく「上司にしたい有名人ランキング」を見てみたら、女性部門では天海祐希さん、男性部門では鈴木亮平さんが第1位でした(産業能率大学総合研究所「2026年度 新入社員の理想の上司」より)。
おふたりともとてもストイックなイメージなので、上司としては厳しそうですが、それでもビシバシ鍛えてくれそうです。
私はドラマ『VIVANT』で阿部寛さん演じる、公安外事第4課の野崎守の大ファンなので、絶対ボシーでしょうけど、野崎さんが上司だったら頑張れそうな気がします。
結局、尊敬できる相手であれば、多少ボシーでもまぁいいのかな、とひとりで勝手に納得した次第です。

