PERSON

2025.06.13

69歳・郷ひろみの私物公開。ロゴT、スニーカー、カーディガン、日傘…ファッションのこだわりを告白

人は年齢を重ねると変化を恐れてしまうものだ。しかし自らの意志を重んじながらも、周囲の提案を受け入れ、自分をアップデートしていく郷ひろみは、装いにおいても向上的挑戦をエンジョイする。すべて本人私物のアイテムを使ったコーディネイトから、その独自のファッションルールを紐解く。

郷ひろみのファッションルール15

1.Try-on|服を買う時は必ず試着

着てみないとわからない着心地とサイズ感は選ぶ際の絶対条件。「このサンローランのシャツはシルク混の生地が着ていて気持ちいいですし、なめらかな落ち感もお洒落でエレガント」。試着時は細部にまでこだわり、パンツも丈だけでなく、わたり幅などもお直しすることがあるとか。「下半身が華奢なので、ダボついて見えないように気をつけています」

2.Trend|流行はひとつ取り入れる

ツイードは秋冬の定番素材だが、この春夏はサマーツイードが大きなトレンド。そこでゆったりとしたシルエットで着やすいというトム ブラウンのジャケットをピックアップした。「ゴールドボタンも相まってか、マリンテイストも感じられる。ただ、流行も取り入れるとしたらひとつ。全部が全部はやらない、アクセントが大事」

3.Suit|大人のセットアップ

スーツはフィーリングを信じ、気分高まる艶やかな一式を選ぶ。「まずデニム地ということ、そして珍しい色が気に入り、これだと直感的に惹かれたエトロのセットアップ。ストレートのパンツラインも、太すぎず細すぎずで綺麗なんです。きちんと感もありつつ、すごくかしこまっている訳ではないので、仕事から普段使いと万能に着られます」

4.Gimmick|デザインで涼やかさを演出

今季のエルメスは風を感じさせる表現が落としこまれていて、このニットポロを合わせて軽快なレイヤード風に。「ハーフ袖もいいですよね。ダークネイビーのパンツにはラメ糸が織りこまれているので、品よくエレガントに魅せてくれるし、清涼感もあり夏でもはきやすい」。ギミックを味方に、軽装になる季節も優美な佇まいを演出できる。

5.Brand|自分に合うブランドを見つける

信頼のおける“マイ・ベース・ブランド”を有すれば、ここぞという時の拠り所に。「気づけば手に取っているのがトム ブラウン。シルエットや丈感が自分に合っている気がしますし、飽きがこない。着ていても印象に残るんです。トラッドななかに今っぽさを感じられるのもいい。周りからも好評で、そういう声は大切にしています」

6.Gold|ゴールドを効かせる

「胸元とポケットにある、ゴールドの装飾が効いてますよね。このさり気なさがいい」。一見シンプルながら、纏うことで華やかさが増すセリーヌのスウィングトップ。そのクラス感を後押しするのは、アイキャッチなゴールドの輝きだ。「ラグラン袖で動きやすいですし、身頃の丈感もジャスト。ゆったりめのグレーパンツとも合います」

7.Cardigan|カーディガンLOVE

デザインや着こなしの選択肢が幅広く、気温への適応性も高いカーディガン。合わせしだいで綺麗めにもきまる。「カーディガンは着る機会が圧倒的に多いです。自分に合っている感じもするし、シワになりやすいジャケットに比べて持ち運びしやすく、さっと羽織れて寒さ対策にも。刺繍柄や淡いピンク×グレーの変化球もいいですよね」

8.Pants|パンツの形は固定しない

この数年、さまざまな形を試し続け、ボトムスにも少しずつ変化が。「細身が好みでしたが、周りに勧められ、恐るおそるワイドなパンツもはき始め、最近はスタイリングに合わせてはき替えるようになりました。汎用性の高いスラックスから、クロップド丈も。プラダのパンツはフレア調になっていて、実は柄もプリントで春夏仕様なんです」

9.Sneakers|スニーカーはまず履き心地

「スニーカーはポイント入りが好み。スケッチャーズのスリップインズ(上)は、靴べらや手を使わず楽に脱ぎ履きできるし、履き心地も抜群で、なくてはならない存在です」

郷ひろみ氏のスニーカー

10.T-shirt|ロゴTシャツで遊ぶ

夏に主役を迎えるTシャツは着用頻度が増えるからこそ、ロゴや色柄で変化を楽しむ。「可愛らしいイラストやレターロゴなど遊び心のあるデザインは、海外旅行に行った先々で見つけることがほとんど。ドクターペッパーは昔から大好きで今でも飲んでいるので、目にした時は興奮しましたし、購入も即決でした」

郷ひろみ氏のTシャツ

11.Wallet|財布は惹かれるカラーを

財布で大事にしているのは色合い。「色を意識しながら、自分自身が今惹かれるものを手にするようにしています」。新しい財布を下ろすのは物事を始めるのに最適と言われる新月の日、小銭は入れない、お札は逆さに揃えるなどマイルールも徹底。「財布につけている鈴は音色も心地よくて、ふとした瞬間に癒やされます」

郷ひろみ氏の財布

12.Parasol|外出には日傘がマスト

「外出する際は通年、日傘をさして紫外線対策。何十年も続けています。こだわりが高じて、持ち手や色など細部にまでこだわったオリジナル日傘も作りました」

郷ひろみ氏の日傘

13.Watch|時計は普段使いできる最上品を

「パテック フィリップは品がある。なかでもノーチラスは洗練されていて派手すぎず、でもほどよく存在感もあるので気に入ってます。アクセサリー感覚で普段使いできます」

郷ひろみ氏の時計

14.Jeans|デニムは何本あってもいい

「デニムは大好きで、数え切れないほど持っています。何より合わせやすいし、Tシャツとも相性抜群。濃紺やブラックグレー、加工入りや幅広のものまで種類もさまざまです」

郷ひろみ氏のデニム

15.Bag|プライベート用にミニバッグを

「仕事の日は大きいバッグを持つことが多いですが、プライベート用にはエルメスのボディバッグを愛用しています。鳥のチャームも可愛いなと、バッグにプラスしました」

郷ひろみ氏のバッグ

TEXT=前原静蘭

PHOTOGRAPH=廣瀬順二

STYLING=柴田圭 ITEM COOPERATION=バックグラウンズファクトリー

HAIR&MAKE-UP=KUBOKI(aosora)

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