地方創生をライフワークとし、全国各地の“うまいもの”に精通する岸博幸氏。疲れた心身を癒し、活力を満たしてくれるエナジー飯とは。【特集 心震えるS級グルメ】

「疲れている人は熊を食え!」
「ジビエの中で、僕が一番うまいと思っているのが熊肉。野生のエキスのせいなのか、食べると心身に力がみなぎってくる気がします。“疲れている人は熊を食え!”ですね」
さまざまな名店で熊肉を食してきた岸博幸氏の最近の行きつけが、八ヶ岳高原ライン沿いに店を構える「仙人小屋」。2023年に閉店したジビエの名店が、初代店主の最後の弟子、高橋友也氏によって再オープンしたのは、2024年4月のこと。岸氏は、その直後から年に数回、定期的に訪れているという。
「味は当然ながら店の雰囲気や店主の人柄も含めて惚れ込んでいる店です」
「仙人小屋」は標高1,350メートルの山間部にある。まさに、ザ・山小屋。日本の古き良き個性を生かした雰囲気ある店構えだ。
疲れた心身に活力を与える、仙人小屋「熊鍋」
「ツキノワグマももちろんおいしいけれど、おすすめなのがアナグマ。熊肉は脂身がうまいんですが、なかでもアナグマの脂身は甘くてとろけるほど。熊の舌も絶品だったし、店主にお願いして特別につくってもらった熊の生ハムは、思い出しただけでよだれが出ます(笑)。ジビエは生臭いイメージがあるかもしれませんが、ここは処理がていねいだから臭みはまったくありません。季節によって盛り付けが変わる、山菜、鮎、キノコ類もおいしいですよ」
初代の志を受け継いだ現店主の信条は、自然と真摯に向き合うこと。日々八ヶ岳の雄大な自然を分け入り、自生するキノコや山菜採りに勤しむその姿にも、刺激をもらえるに違いない。

1962年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授のほか、一般企業や自治体の顧問、総合格闘技団体のアドバイザーなどを務め、メディアでも活躍。近著『余命10年』(幻冬舎)も話題に。









