美酒×美食の会員制ダイニングから驚きのマリアージュを愉しめる話題店まで、シャンパーニュとともに唯一無二のひとときを過ごせるダイニングをまとめて紹介。※2024年12月掲載記事を再編。

- 1.30人限定、会員制、入会金220万円。ファインダイニング、西麻布「es」に潜入
- 2.話題の“天シャン”。天ぷら×シャルドネが味わえる、虎ノ門「天ぷら あらたみかわ」
- 3.鮨とシャンパン。世界の食通を虜にする“最幸”のマリアージュ。麻布台ヒルズ「寺子屋 すし匠」
- 4.巨匠・脇屋友詞シェフが愛する“蕎麦シャン”、銀座「蕎麦割烹 橙」
- 5.炭火香×シャンパーニュが相性抜群! ソムリエが開いた、麻布十番のカウンター焼鳥「しづご」
- 6.驚きのマリーアジュ“シャンでん”は体験済み? 中目黒の人気おでん店「関西煮 理」
- 7.世界を旅して生まれた“餃シャン”。新感覚の餃子×シャンパーニュの店「SHE meguro」
1.30人限定、会員制、入会金220万円。ファインダイニング、西麻布「es」に潜入
ビル1棟のフロアごとに幹や収穫の歓びなど、ブドウの樹にまつわるテーマを設け、30人限定の地階の会員制サロンの入会金は220万円に設定。その内容だけ聞けば、いかにも港区という印象を受けるが、食とワインの愛好家が“水先案内人”を求めるなら、これほどふさわしい場所はない。
名古屋のフレンチを皮切りに「アピシウス」や「ロオジエ」といったグランメゾンで経験を積み、「SUGALABO」では統括マネージャーとして辣腕ぶりを発揮。その後、独立を果たし西麻布の裏通りに「es」を開業した。
オーナーの大城戸克徳氏は経歴こそ華麗だが、それ以上にワインやゲストと向き合う姿には、自らがソムリエの素質として不可欠という誠実さがにじむ。

住所:東京都港区西麻布2-15-3 espaceビル
TEL:非公開
営業時間:17:00~、20:00~の2部制
定休日:日・水曜
客席数:8席(地下のワインセラールームは6席、1Fのラウンジは12席)
※omakaseのサイトから予約を受付け
2.話題の“天シャン”。天ぷら×シャルドネが味わえる、虎ノ門「天ぷら あらたみかわ」
天ぷらにはミネラル感と酸のバランスが取れたシャルドネが合う、というのはワイン好きの間では定説であるが、気分も高揚する“黄金マリアージュ”を愉しむなら、やはりシャンパーニュという選択肢は捨てがたい。
天ぷらの神様として知られる「みかわ是山居(ぜざんきょ)」の早乙女(そうとめ)哲哉氏のもとで修業を積み、2024年8月に自身の店を開いた小川比佐男氏。真剣なまなざしを向ける先には、美しい黄金色の油をたたえた銅鍋がある。

住所:東京都港区西新橋2-15-6 FACE虎ノ門2F
TEL:03-6910-2023
営業時間:12:00~12:30、18:00~19:30までに入店(完全予約制)
定休日:不定休
座席数:8席
3.鮨とシャンパン。世界の食通を虜にする“最幸”のマリアージュ。麻布台ヒルズ「寺子屋 すし匠」
日本の食文化に革命をもたらしたマリアージュといえば、鮨シャンを思い浮かべる人も多いはず。インバウンドのニーズが高まる前から“美食の異文化交流”は、多くの食通に愛されてきた。その特別感を存分に堪能するならば、麻布台ヒルズに店を構える「寺子屋 すし匠」のように江戸前の伝統を受け継ぎ、食文化を世界へ発信し、未来へつなぐ店こそふさわしい。
鮨の魅力を国内外に広めた「すし匠」の中澤圭二氏が、店主の杣木(そまき)辰茂氏の若手職人の“育成力”を見込んで名づけた“寺子屋”。技や知識、サービス、空間もさすが、一流の趣だ。

住所:東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 1F
TEL:03-6450-1023
営業時間:17:30~/19:30~、土曜16:30~/19:30~ ※2部制
定休日:日曜・祝日
座席数:8席(ほかバー7席)
4.巨匠・脇屋友詞シェフが愛する“蕎麦シャン”、銀座「蕎麦割烹 橙」
蕎麦とシャンパーニュの共通点といえば、その風味にテロワール(土壌)が大きく関係していることだろう。生産地と“同郷”の日本酒を合わせるのは定番だが、ソムリエが選び抜いたワインを多く扱う店ならば、ぜひシャンパーニュと蕎麦のマリアージュを体験してみたい。
中国料理界の巨匠として知られる脇屋友詞シェフは昔から大の蕎麦好き。念願かなってオープンした銀座の「蕎麦割烹 橙」では、3種のコースのいずれにも3種の蕎麦が含まれる。

住所:東京都中央区銀座5-10-5 スリーY’S&D 3F
TEL:050-3662-0054
営業時間:12:00~L.O.14:30、17:00~L.O.21:00
定休日:日・月曜
座席数:8席(ほか4名用個室1室)
5.炭火香×シャンパーニュが相性抜群! ソムリエが開いた、麻布十番のカウンター焼鳥「しづご」
この頃はソムリエが常駐する焼鳥店はめずらしくないが、ソムリエからスタートし、自身で店を開くために焼鳥店で修業をしたという経歴はなかなかレア。だが、2024年に麻布十番にオープンした「しづご」を訪れてみれば、ひとりで二役をこなす店主、沢田雅人氏の「カウンターだからこそワインのバックグラウンドもしっかり伝えられる」という熱い思いが伝わる。
レバーやえんがわ、背肝などにオールマイティに合う1本として「この時期ならばブラン・ド・ノワールの一択でしょう」と即答。それもドサージュを抑えたピノ・ノワール100%がお薦めと言う。

住所:東京都港区麻布十番1-9-11 CIMA麻布十番 8F
TEL:080-1676-3404
営業時間:17:00~26:00
定休日:不定休
座席数:7席
6.驚きのマリーアジュ“シャンでん”は体験済み? 中目黒の人気おでん店「関西煮 理」
心までほっと温まるおでんの季節が到来。合わせるなら定番は燗酒(かんざけ)だが、まろやかな塩味が特徴的な関西風おでんとの相性が驚くほどいいのが、よく冷えたシャンパーニュだ。
東京・中目黒で人気を集めるのが、三重県出身の店主、加藤理氏が仕込みからひとりで行う「関西煮 理 OSAMU TOKYO」。実は上京する際に、東京でおでんの店を出すなら必ずシャンパーニュを扱うと決めていたそうで、オープンほどなくして来店した弊社、見城徹が「“シャンでん”っていいね」と発言したことで、商標登録に出願したというエピソードも。

住所:東京都目黒区上目黒2-16-1 リードシー恵比寿ビル 3F
TEL:090-8863-2562
営業時間:18:00~23:00
定休日:不定休(冬期無休)
座席数:15席(うちカウンター5席)
Instagram:@oden_0368
7.世界を旅して生まれた“餃シャン”。新感覚の餃子×シャンパーニュの店「SHE meguro」
餃子とシャンパーニュのマリアージュが最初に注目を集めたのは2012年頃。日本人で初めてパリで2つ星を獲得した「パッサージュ53」の佐藤伸一シェフがオープンした「Gyoza Bar」はパリジャンの心を摑み、続々と“餃シャン”を楽しめる店がオープン。
そのブームは、日本にも広まり、食の好奇心が旺盛な大人たちのスタンダードとなったが、新感覚かつ革命的な餃シャンを味わえるのが「SHE meguro」だ。
オーナー夫婦が世界を旅するなかで心を動かされた体験を食で表現。

住所:東京都品川区上大崎4-5-31
TEL:03-6303-9441
営業時間:11:30~14:30、17:30~23:00
定休日:月・火曜夜
座席数:31席
※平日昼の混雑時は餃子の提供がない場合も