1909年創業の老舗焼酎蔵・小牧蒸溜所が、世界初となる屋久杉の熟成樽を用いたウイスキーブランド「Komaki Whisky」を2026年冬に正式ローンチするという。※⼩牧醸造株式会社調べ:2026年4⽉時点、屋久杉を熟成樽に使⽤したウイスキーとして(本⽂内全て)

焼酎蔵が挑む、ウイスキーの新たな輪郭
鹿児島・さつま町。シラス台地という痩せた大地と向き合いながら育まれてきた芋焼酎の文化を背景に、小牧蒸溜所はその歴史を紡いできた。川内川がもたらす恵みと、土地に根ざす農家と紡ぐ営みのなかで磨かれてきたその味わいは、どこか湿り気を帯びた土の香り――いわゆる“アーシー”な個性を宿す。幾度もの水害を乗り越えながらも、この土地とともに醸してきた時間そのものが、その酒に刻まれている。
なぜ、伝統あるさつま焼酎の蔵元がウイスキー造りに挑むのか。背景には、日本ならではの蒸溜文化を世界に届けたいという想いがある。同じ蒸溜酒のなかでも、国際的な評価基準が確立されたウイスキーというカテゴリーを通じて、その先にある焼酎文化へとつなげていく。この発想が「Komaki Whisky」の出発点だ。
熟成樽に用いられる屋久杉は、樹齢1000年を超えるものも存在する。長い時間をかけて育まれたその木質と、高密度で豊富な油分が、自然の記憶をそのまま閉じ込めたかのような複雑で奥行きのある香味をもたらすという。

蒸溜設備は自社設計の特注機を採用し、仕込みには紫尾山系の天然伏流水を使用。寒暖差の大きいさつま町の気候が熟成を促し、若々しさと力強さを併せ持つ、トロピカルで華やかな香味を引き出す。
その味わいを代表する「Komaki Whisky New Born Peated Malt」は、ロンドンで開催された世界的コンペティション「ワールド・ウイスキー・アワード2026」のヤングスピリッツ部門で金賞を受賞した逸品。クリアな甘みと、力強くも心地よいピートの薫香が鮮やかなコントラストが特徴だ。
小牧蒸溜所の挑戦は、単なる新ブランドの誕生ではなく、新たな味わいと市場を切り拓く試みなのである。
問い合わせ
Komaki Whisky https://komakijozo.co.jp/ @komaki_whisky

