数多くのRMを取り扱うレストラン「オレキス」オーナーソムリエの春藤祐志氏が選んだ今飲むべきRM、もといグロワー・シャンパーニュをまとめてご紹介。※2024年12月掲載記事を再編。
- 1.スェナン|レ・ロバール クラマン ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ 2015
- 2.フレデリック・サヴァール|ラコンプリ プルミエ・クリュ NV
- 3.ドント・グルレ|レ・ノジェ プルミエ・クリュ ブラン・ド・ブラン 2013
- 4.オーロール・カサノヴァ|メニル・シュール・オジェ・マロ NV
- 5.コエッソン|ラルジリエ ロゼ NV
- 6.アドリアン・ルノワール|ル・セパージュ グラン・クリュ ヴェルジー NV
- 7.ピエール・パイヤール|レ・マイユレット ブージー グラン・クリュ 2014
- 8.エリーズ・ブジィー|ヴィブラシオン MX18 レ・メヌー NV
- 9.エミリアン・フヌイユ|キュヴェ・トトゥム 2016
- 10.R. プイヨン・エ・フィス|レ・ブランシアン マルイユ・シュール・アイ 2015
- 11.トム・ゴーディティアボワ|エクスプロラシオン E/07 NV
- 12.マチルド・サヴォイ|ブラン・ド・ムニエ 2020
- 13.ルグラン・ラトゥール|イプレジアン 2018
- 14.エティエンヌ・カルサック|レシャペ・ベル ブラン・ド・ブラン NV
- 15.ドメーヌ・ヴァンシー|ル・グラン・ジャルダン シャルドネ・ドジェ グラン・クリュ 2018
- 16.ジャック・セロス|イニシャル NV
- 17.ウーディエット|イプレジアン 2018
- 18.ジュリー・デュフール|クレオビュリンヌ シャピートル2 NV
- 19.リュペール・ルロワ|“11,12,13…” NV
- 20.ドメーヌ・ド・ビシュリー|ラ・スルス 2016
- 21.オリヴィエ・オリオ|ソレラ NV
1.スェナン|レ・ロバール クラマン ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ 2015
3年前と比べて価格が3倍に爆上がりした、今、最も入手困難なつくり手のひとり。スポーツインストラクターだったオーレリアン・スェナン氏が父の急逝を機に実家を継ぎ、ブドウ畑の再生から始めた。
2.フレデリック・サヴァール|ラコンプリ プルミエ・クリュ NV
ワイン評論家のアントニオ・ガッローニ氏が、「遠くない将来、トップ生産者になるだろう」と太鼓判を押したという、モンターニュ・ド・ランス西側の一級エクイユ村のつくり手。ブルゴーニュワインの信奉者で、醸造にはオーク樽も使う。
3.ドント・グルレ|レ・ノジェ プルミエ・クリュ ブラン・ド・ブラン 2013
アドリアン・ドント氏は、フランスのシャンパーニュ専門誌『Bulles et Champagne』でヴィニュロン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた新進気鋭。両親に代わり、2012年からシャンパーニュづくりの指揮を執る。
4.オーロール・カサノヴァ|メニル・シュール・オジェ・マロ NV
プロのバレリーナとして世界中の著名バレエ団で活躍していたオーロール・カサノヴァ氏が、2019年からシャンパーニュづくりをスタート。ピノ・ノワールは母が所有する特級ピュイジューから、シャルドネは夫の実家の特級メニル・シュール・オジェを継承。
5.コエッソン|ラルジリエ ロゼ NV
縁が重なり、春藤氏が自社輸入まで始めてしまった、シャンパーニュ地方南部コート・デ・バールのつくり手。ヴィル・シュール・アルス村の単一畑ラルジリエを単独所有する。
6.アドリアン・ルノワール|ル・セパージュ グラン・クリュ ヴェルジー NV
特級ヴェルズネを拠点とするビオディナミ農法の使い手。これはピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワール。「キレのよい泡立ちでハーブの香り。
7.ピエール・パイヤール|レ・マイユレット ブージー グラン・クリュ 2014
パイヤール家の8代目イケメン兄弟がシャンパーニュづくり。これは特級ブージーの単一畑からつくられるブラン・ド・ノワール。
生産量の少なさからマニア垂涎のつくり手が、エリーズ・ブジィー氏という女性醸造家。「味わい深い厚みのある味。
9.エミリアン・フヌイユ|キュヴェ・トトゥム 2016
2015年からシャンパーニュをつくり始めたばかりの新参者にもかかわらず、すでに大人気。ビオディナミで栽培、亜硫酸無添加での醸造とナチュラルを貫く。
10.R. プイヨン・エ・フィス|レ・ブランシアン マルイユ・シュール・アイ 2015
マルイユ・シュール・アイの重鎮的つくり手。レ・ブラシアンはこの村の単一畑で、糖分添加がゼロのブリュット・ナチュールに仕上げている。
11.トム・ゴーディティアボワ|エクスプロラシオン E/07 NV
いわゆるセロス・スクールの門下生で、2016年からスタート。このキュヴェはムニエ100%からつくられ、「青リンゴのような果実味に鉱物的なニュアンス」と春藤氏。
12.マチルド・サヴォイ|ブラン・ド・ムニエ 2020
醸造学校を卒業したマチルド氏は2017年に家業を継ぎ、2019年から自身の名でシャンパーニュづくり。生産量はたったの1500本。
13.ルグラン・ラトゥール|イプレジアン 2018
2016年にブドウ栽培をビオに転換したのは4代目のティボー・ルグラン氏。イプレジアンとは地質年代の名前で、その層のブドウからつくられる。
14.エティエンヌ・カルサック|レシャペ・ベル ブラン・ド・ブラン NV
2010年から祖父母のブドウ畑を管理し始め、オーガニック栽培に移行。
特級のオジェとメニルに畑を所有し、そのブドウを購入していたのがルクレール・ブリヤン氏とド・スーザ氏。2014年から自社瓶詰めを開始。
16.ジャック・セロス|イニシャル NV
言わずと知れたRMのカリスマ。アンセロム・セロス氏の息子、ギヨーム氏の時代になってもその人気は衰えず。
17.ウーディエット|イプレジアン 2018
2015年に初醸造、2020年に初リリースの新進気鋭だが、すでに世界中で争奪戦。これは「レ・グラ・デュイル」という単一区画のブラン・ド・ブラン。
18.ジュリー・デュフール|クレオビュリンヌ シャピートル2 NV
シャルル・デュフールの姉、ジュリー氏が2019年から醸造開始。栽培はビオディナミ、自然発酵、亜硫酸最小限のナチュラル派。
19.リュペール・ルロワ|“11,12,13…” NV
ビオディナミ農法を実践するつくり手。これは毎年ワインを継ぎ足したソレラ式のリザーブワインからつくられたもの。
2015年から醸造を始めたラファエルとハンナのピコネ夫妻によるドメーヌ。亜硫酸は完全無添加。
21.オリヴィエ・オリオ|ソレラ NV
シャンパーニュ地方最南端、レ・リセイのつくり手。ブドウ栽培はビオディナミ。これはアルバンヌやプティ・メリエなども含めた7品種混醸&ソレラのシャンパーニュ。
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