洗練度、華やかさ、安定感に秀でた大手メゾンのシャンパーニュ。しかし、時にはどぎついくらいの個性にどっぷりハマるのも一興。RM、もといグロワー・シャンパーニュの迷宮へようこそ。今回は、「オレキス」オーナーソムリエ、春藤祐志氏が選ぶ今飲むべきグロワー・シャンパーニュ、ブラン編。【特集 シャンパーニュの魔力】
1.エティエンヌ・カルサック|レシャペ・ベル ブラン・ド・ブラン NV
2010年から祖父母のブドウ畑を管理し始め、オーガニック栽培に移行。3つのエリアのシャルドネをブレンドしたこのブラン・ド・ブランは、「美しい酸味と塩味が口に広がる。乾いた石のようなミネラル感」。
特級のオジェとメニルに畑を所有し、そのブドウを購入していたのがルクレール・ブリヤン氏とド・スーザ氏。2014年から自社瓶詰めを開始。年間総本数1万本のレアさ。
「熟したカリンのような果実のボリューム」
3.ジャック・セロス|イニシャル NV
言わずと知れたRMのカリスマ。アンセロム・セロス氏の息子、ギヨーム氏の時代になってもその人気は衰えず。春藤氏も「恐れ多くてコメントできません」とのこと。ともかく一度は試しておくべきメートル原器。
4.ウーディエット|イプレジアン 2018
2015年に初醸造、2020年に初リリースの新進気鋭だが、すでに世界中で争奪戦。これは「レ・グラ・デュイル」という単一区画のブラン・ド・ブラン。
「きめの細かな繊細な酸とライムのように柔らかな口当たり」
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この記事はGOETHE 2025年1月号「総力特集:シャンパーニュの魔力」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら