洗練度、華やかさ、安定感に秀でた大手メゾンのシャンパーニュ。しかし、時にはどぎついくらいの個性にどっぷりハマるのも一興。RM、もといグロワー・シャンパーニュの迷宮へようこそ。今回は、「オレキス」オーナーソムリエ、春藤祐志氏が選ぶ今飲むべきグロワー・シャンパーニュ、バール編。【特集 シャンパーニュの魔力】
1.ジュリー・デュフール|クレオビュリンヌ シャピートル2 NV
シャルル・デュフールの姉、ジュリー氏が2019年から醸造開始。栽培はビオディナミ、自然発酵、亜硫酸最小限のナチュラル派。このブラン・ド・ブランは、「泡は柔らかくまろやかで、繊細な口当たり」と春藤氏。
2.リュペール・ルロワ|“11,12,13…” NV
ビオディナミ農法を実践するつくり手。これは毎年ワインを継ぎ足したソレラ式のリザーブワインからつくられたもの。春藤氏によれば、「レモングラスやグレープフルーツのアロマ。味わいは官能的」という。
2015年から醸造を始めたラファエルとハンナのピコネ夫妻によるドメーヌ。亜硫酸は完全無添加。見つけたら即買いがお約束のつくり手。
「リンゴのようなきれいな酸に、軽いミネラル感が素晴らしい」
4.オリヴィエ・オリオ|ソレラ NV
シャンパーニュ地方最南端、レ・リセイのつくり手。ブドウ栽培はビオディナミ。これはアルバンヌやプティ・メリエなども含めた7品種混醸&ソレラのシャンパーニュ。
「複雑なアロマ。蜜のように芳しい味わい」
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この記事はGOETHE 2025年1月号「総力特集:シャンパーニュの魔力」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら