シャンパーニュをアペリティフとしてだけではなく、食中酒としても愉しむ人が増えている。新たな発見をもたらす、さまざまなジャンルの話題店へご案内。今回は“餃シャン”が味わえる、目黒の「SHE meguro」をご紹介。【特集 シャンパーニュの魔力】
創意が光る餃子に生き生きしたミネラル感を相乗
餃子とシャンパーニュのマリアージュが最初に注目を集めたのは2012年頃。日本人で初めてパリで2つ星を獲得した「パッサージュ53」の佐藤伸一シェフがオープンした「Gyoza Bar」はパリジャンの心を摑み、続々と“餃シャン”を楽しめる店がオープン。そのブームは、日本にも広まり、食の好奇心が旺盛な大人たちのスタンダードとなったが、新感覚かつ革命的な餃シャンを味わえるのが「SHE meguro」だ。
オーナー夫婦が世界を旅するなかで心を動かされた体験を食で表現。水、特製、ちょい辛、季節、肉肉の5種が供される餃子の食べ比べはにんにくもニラも使わず、青唐辛子にトマトソースを合わせたり、餡に複数種のスパイスを練りこんだりと味の個性もさまざまだが、それを受け止めるのが、「エリーズ・ドゥシャンヌ エサンシエル」。
「ピノ・ノワール100%のやわらかくボリュームのある果実味とミネラルのニュアンスが多様な味わいの餃子に合う」と聞けば、新しい餃シャンの世界に心惹かれずにいられない。
※シャンパーニュの価格は、店舗にてボトルで提供する際の価格です。
この記事はGOETHE 2025年1月号「総力特集:シャンパーニュの魔力」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら