西麻布の裏通りで、食とワインを心から愛する人のためだけに開かれる“美食の扉”。シャンパーニュとともに、唯一無二のひとときを――。【特集 シャンパーニュの魔力】
シャンパーニュと美食の饗宴
ビル1棟のフロアごとに幹や収穫の歓びなど、ブドウの樹にまつわるテーマを設け、30人限定の地階の会員制サロンの入会金は220万円に設定。その内容だけ聞けば、いかにも港区という印象を受けるが、食とワインの愛好家が“水先案内人”を求めるなら、これほどふさわしい場所はない。
名古屋のフレンチを皮切りに「アピシウス」や「ロオジエ」といったグランメゾンで経験を積み、「SUGALABO」では統括マネージャーとして辣腕ぶりを発揮。その後、独立を果たし西麻布の裏通りに「es」を開業した。
オーナーの大城戸克徳氏は経歴こそ華麗だが、それ以上にワインやゲストと向き合う姿には、自らがソムリエの素質として不可欠という誠実さがにじむ。レストランの機能を持つフロアは、イタリアの天然大理石とシャンパーニュを彷彿とさせる黄金色の壁に彩られた煌びやかな空間。
「料理の旨みや塩味や、酸味の在りかを知らなければ、ワインを合わせることはできない」と、レシピ考案にも余念がない。
ワイン通がよくあれだけの種類を集めた、と賞賛するなかには、マリリン・モンローに愛されたことでも有名なパイパー・エドシックの“レア”ものも。
既成概念にとらわれず美食の時間に身を委ねれば、きっと新たな世界が拓かれるはずだ。
※シャンパーニュの価格は、店舗にてボトルで提供する際の価格です。
西麻布 es
住所:東京都港区西麻布2-15-3 espaceビル
TEL:非公開
営業時間:17:00~、20:00~の2部制
定休日:日・水曜
客席数:8席(地下のワインセラールームは6席、1Fのラウンジは12席)
※omakaseのサイトから予約を受付け
この記事はGOETHE 2025年1月号「総力特集:シャンパーニュの魔力」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら