そうだ、京都でシャンパーニュを飲もう、と思い立つ。新幹線に乗って降り立った京都は、錦秋と雅の世界。繊細でいて奥深い、京都の泡文化がそこにある――。今回は、丸太町の「Rencontre(ランコントル)」を紹介する。【特集 シャンパーニュの魔力】
RMなら女性店主の紹介制の街中バーで
便利な街中にもかかわらず、隠れ家的な存在なのが「ランコントル」だ。小規模生産者のボトルのみを揃える予約制のシャンパーニュバーで、いつ行っても目新しい1本に出合える。
「自家栽培の生産者を中心に、他では置かれていない小規模生産者のシャンパーニュを多数仕入れています」と言うのは、店主の柊茂登女氏。店を開く以前は、「和食とワインの相性」といった講習会を主催していた。ビオディナミでつくる生産者と出合い、その味わいに衝撃を受けたのが、RM(レコルタン・マニピュラン)を極めたきっかけだったそう。
「グラスで飲めるものもご用意していますが、初めて出合う1本を開け、時間をかけて最初の味わいから最後の香りまで、1本の中での違いをじっくり感じていただくのもお薦めです」と柊氏。
産地に足を運び独自で直輸入する「マチュー・ニコラ」や「メゾン・ルフェビュール」の個性ある味わい、生産者が知恵や工夫を凝らしたエチケットのアートも楽しんでほしい、と言う。
この記事はGOETHE 2025年1月号「総力特集:シャンパーニュの魔力」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら