GOURMET

2024.12.21

鮨とシャンパン。世界の食通を虜にする“最幸”のマリアージュ。麻布台ヒルズ「寺子屋 すし匠」

シャンパーニュをアペリティフとしてだけではなく、食中酒としても愉しむ人が増えている。新たな発見をもたらす、さまざまなジャンルの話題店へご案内。今回は“シャン”が味わえる、麻布台の「寺子屋 すし匠」をご紹介。【特集 シャンパーニュの魔力】

「寺子屋 すし匠」の寿司とシャンパーニュ
握りは9貫前後が登場するおまかせコース¥40,000から。右から、上に小さなスイカの奈良漬をのせたあん肝、ふっくらとした身質のカワハギ、2日弱寝かせて酢をなじませた小鰭。

シャンパーニュがもたらす歓びを極上の鮨に重ねて

日本の食文化に革命をもたらしたマリアージュといえば、鮨シャンを思い浮かべる人も多いはず。インバウンドのニーズが高まる前から“美食の異文化交流”は、多くの食通に愛されてきた。その特別感を存分に堪能するならば、麻布台ヒルズに店を構える「寺子屋 すし匠」のように江戸前の伝統を受け継ぎ、食文化を世界へ発信し、未来へつなぐ店こそふさわしい。

鮨の魅力を国内外に広めた「すし匠」の中澤圭二氏が、店主の杣木(そまき)辰茂氏の若手職人の“育成力”を見込んで名づけた“寺子屋”。技や知識、サービス、空間もさすが、一流の趣だ。

握りの最初に供される小鰭(コハダ)や師匠譲りのあん肝など、ネタによって白酢と赤酢のシャリを使い分けるが、そこにオールマイティに寄り添う1本として「クリュッグ グランド・キュヴェ 171 エディション」を提案する。

「泡が柔らかく、おだやかな酸と心地よい苦みの完璧なバランス感が、味の一体感を追求した握りに合うのだと思います」。

“最幸”のマリアージュが鮮烈な記憶を残す。

クリュッグ「グランド・キュヴェ 171 エディション」
クリュッグ「グランド・キュヴェ 171 エディション」
1843年の設立時からシャンパーニュの魅力を最大限に表現したキュヴェを、毎年発表。12年の異なる収穫年から131種のブドウをブレンドした、メゾンにとって171番目となるシャンパーニュ。¥60,000
丹野悠太氏
丹野悠太
バーテンダー。銀座のバーなどで15年間、ワインやウイスキー、カクテルなどを学び、知人の紹介で「すし匠」中澤圭二氏と出会い、「寺子屋 すし匠」の立ち上げメンバーに。

※シャンパーニュの価格は、店舗にてボトルで提供する際の価格です。

【特集 シャンパーニュの魔力】

この記事はGOETHE 2025年1月号「総力特集:シャンパーニュの魔力」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=菊池陽一郎

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