圧倒的なクラフツマンシップと、想像力を受け止める懐の深さで、オーナーの世界観を一台のクルマに結晶させるロールス・ロイスのビスポーク。2025年に製作された唯一無二のカスタマイズのなかから、ブランドの現在地と創造力の振れ幅を物語る、印象的な5台を紹介する。

オーナーの世界観を贅沢に投影する、ロールス・ロイスのビスポーク
世界中のエグゼクティブを魅了し続ける、イギリスの高級車ブランド、ロールス・ロイス。その価値を支えているのは、グッドウッドの本社工場で職人が一台ずつ手作業で仕上げる圧倒的なクラフツマンシップと、120年以上にわたって培われてきた伝統と格式だ。
そして、ロールス・ロイスを真に唯一無二の存在へと押し上げているのが「ビスポーク」という哲学である。
ボディカラーは4万4000色以上から選択可能。そこに理想の色がなければ、オーナーのためだけに新たな色を調合することもできる。素材、技法、意匠においても制限はなく、クルマは単なる移動手段を超え、個人の価値観や美意識を映すキャンバスへと変わる。
2025年には、グッドウッドに加え、ドバイ、ソウル、上海、ニューヨークのすべてのプライベート・オフィスが本格稼働。ビスポークを検討するための環境が世界的に整備されたことで、受注数は前年比2倍以上に増加した。
さらに、3Dインク・レイヤリング技術や高度な3Dマーケトリー(寄木細工)、24金の金箔仕上げなど、新たな素材と手法も加わり、表現の幅はかつてないほど広がっている。
ここからは、2025年に製作された5664台のなかでも、とりわけ象徴的な5つのビスポーク・モデルを紹介する。
スペクター・ベイリー|愛犬への想いを刻んだ、究極のパーソナル・ラグジュアリー
オーナーの愛犬を主役に据えた一台。180枚以上のベニヤを組み合わせた寄木細工によって、リア・ウォーターフォールには愛犬ベイリーの肖像が描かれている。
柔らかな毛並みを表現したインテリアの配色や、コーチラインにさりげなく配された肉球のモチーフなど、細部に至るまで愛情が貫かれたビスポークだ。
カリナン・コスモス|銀河を描く、完全手描きのスターライト
宇宙に魅せられたオーナー一家のために製作された1台。スターライト・ヘッドライナーには、ロールス・ロイス史上初となる完全手描きで銀河が描かれている。
160時間以上、20層にも及ぶ工程を経て完成した夜空は、ドアパネルやフェイシア、外装のコーチラインに配されたスター・クラスターのモチーフと呼応し、壮大な世界観を構築している。
ファントム・エクステンデッド・チェリー・ブロッサム|刹那の美を宿す、日本の花見
日本のお花見文化に着想を得たビスポーク。ロールス・ロイスとして初めて3D刺繍を採用し、25万針にも及ぶステッチと6ヵ月の開発期間を経て完成した。
舞い落ちる桜の花びらがインテリア全体に散りばめられ、儚さと美しさが共存する和の世界観が、静かに広がっている。
ブラック・バッジ・カリナン・デイジー|野に咲く花を、静かな存在感に
ハイキング愛好家のオーナーからの依頼で製作された1台。お気に入りのトレイルに咲く野生のデイジーをモチーフに、コーチラインやベニヤ彫刻、ヘッドレストの刺繍へと落とし込まれている。
スターライト・ヘッドライナーには、オーナーの故郷である北半球の星座が描かれ、自然への敬意が随所に表現されている。
ブラック・バッジ・ゴースト・ゲーマー|遊び心を極めた、もうひとつの現実
往年のビデオゲームの世界観をテーマにした異色の1台。各シートには「Player 1」から「Player 4」までの名称が入り、ヘッドレストにはピクセル化された「チーキー・エイリアン」が刺繍されている。
イルミネーテッド・フェイシアとスターライト・ヘッドライナーには、アニメーション効果を伴うアーケードゲーム調の宇宙船が描かれ、徹底した遊び心が貫かれている。
“走るオートクチュール”とも称される、ロールス・ロイスのビスポーク。
それは単なる仕様選びではなく、オーナーの価値観や記憶、美意識を1台のクルマとして結晶させる行為だ。完成車はもちろん、プライベート・オフィスで交わされる作り手との対話そのものが、かけがえのない体験となる。
これこそが、ロールス・ロイスが提示する究極のラグジュアリー体験なのだ。
問い合わせ
ロールス・ロイス・モーター・カーズ TEL:0120-980-242
















