土地の空気感に触れながら、泊まってグラスを傾け、五感で味わう。シャンパーニュ生産者が直接運営するコージーなホテルをまとめてご紹介。※2024年12月掲載記事を再編。
1.“ピノ・ノワールの神髄”を体感できる、アイ村のオーベルジュ「マノワール アンリ・ジロー」
1625年創業、2025年で400周年を迎える老舗メゾン、アンリ・ジローが2020年に誕生させたエレガントなオーベルジュ。メゾンの敷地内にあり、テイスティングやカーヴ見学、美食体験、そしてスパと、ワイナリービジットとリラクゼーションのすべてがかなう。
メゾンが位置するアイ村(グラン・クリュ)は最高級のピノ・ノワールの名産地。アンリ・ジローは力強く芳醇な味わいで“ピノ・ノワールの名手”と称される。
目玉はなんといっても特別なペアリングプログラム「ターブル・エクスペリエンス」だろう。
2.世界中からファンが訪れる、ジャック・セロスの“聖地”ホテル「レ・ザヴィゼ」
“自然のエネルギー”を感じさせる骨太のシャルドネ。その唯一無二の個性で熱狂的ファンを持つのがジャック・セロスだ。シャルドネで有名なコート・デ・ブラン地区アヴィーズ村にあるホテル&レストラン「レ・ザヴィゼ」は、当主アンセルム・セロス氏の世界観に浸れる”聖地”ともいえる特別な場所。
ここならではの楽しみが、「イニシャル」など、日本では入手困難なキュヴェとともにガストロノミックな食事を堪能できること。
3.シャルドネの聖地「ポール・ローノワ」の隠れ家ホテル
アヴィーズと並ぶ、シャルドネの聖地、ル・メニル・シュール・オジェ村。その美質を1本のボトルに表現できる生産者として、注目を集めるのが「ポール・ローノワ」だ。
20世紀初頭から続く減農薬の栽培農家で、2010年に現当主ジュリアン・ローノワ氏が独立。2015年からシャンパーニュをつくり始め、2019年に「モノクローム」が鮮烈なデビューを果たした。生産地区の区画ごとにヴィンテージの開発も行うなど、土地に根差した商品が愛好家の心を捉えている。