こだわりの和カクテルが飲める、東京のホテルバーをまとめてお届け! ※GOETHE2024年1月号掲載記事を再編。【特集 ニッポンのSAKE】
1.日本酒×トリュフetc. ブルガリ バーの新感覚“和カクテル”とは
皇居の緑や東京の街並みを一望するロケーションに立つブルガリ ホテル 東京。最上階に位置する「ブルガリ バー」は地中海風の庭園があるテラス席のほか、楽園をイメージに制作されたモザイクタイルのバックバーがあり、イタリアらしい明るさに満ちた空間だ。
「ブルガリ バー」のシグネチャーカクテルがテーマとするのは、日本とイタリアのアートとクラフトマンシップが融合するふたつの国の土地を巡る旅。
カクテルにはイタリアのスピリッツやリキュールに、日本酒や焼酎など日本のお酒をかけ合わせる。どぶろくとブランデーにピスタチオ、日本酒とトリュフを漬けたジャパニーズジンにトマトやローズマリーなど、その組み合わせは斬新ながら、味わいは美しく調和する。
2.ザ・ペニンシュラ東京のバーで愛され続ける、映画モチーフのカクテルとは
「ホテルが建つその土地の文化を取り入れる」ことを経営哲学に持つザ・ペニンシュラホテルズ。日本や東京らしさを伝える取り組みは、2007年の開業当初から行ってきたことのひとつだ。「ピーターバー」も然り。オリジナルの日本酒やクラフトジン、ウイスキーを展開するほか、そのクリエイションはカクテルにも及ぶ。
象徴的なのは、ミクソロジー&バーマネージャー鎌田真理氏によって開業当時につくられ、現在も最もオーダーされるカクテル「東京ジョー」だ。
3.パレスホテル東京のバーで堪能する、世界チャンピオンがつくる特別な一杯
メインバー「ロイヤルバー」がその歴史を刻み始めたのは、1961年。Mr .マティーニこと、初代チーフバーテンダーの今井清氏が設計したカウンターはホテルのリニューアル後にも引き継がれ、現在は世界大会で優勝経歴もある現代のレジェンドバーテンダー大竹学氏によって守られている。
伝統が継承されるこのバーが重んじるのは、シンプルで美しいクラシックカクテルだ。今井氏のレシピによるシグネチャーカクテルの「ドライ マティーニ」をはじめ、ネグローニやダイキリなど、世界で愛されるクラシックカクテルを細部まで洗練された日本のバーテンディングで堪能できる。
4.マンダリンバー、「東海道五十三次シリーズ」の人気カクテル
歴史と文化の町、日本橋にあることからモダンジャパニーズを表現してきたマンダリン オリエンタル 東京。37階に位置する「マンダリンバー」では、地元の老舗企業の素材を使ったカクテルや、日本橋の文化を紐解くカクテルを展開してきた。
伝統への敬意を払い日本橋らしいテイストにこだわる一杯が、海外ゲストを含め、多くのバーファンを魅了している。
日本橋から発信するストーリーを考えるなかで2年前に始めたのが、五街道の起点がある日本橋から京都まで続く、東海道に着想を得た東海道五十三次のカクテルプロモーションだ。
5.ザ・キャピトル バーで人気の極上“和”カクテルとは
日本初の外資系ホテルを前身に持ち、国外からも多くのゲストを迎えてきたザ・キャピトルホテル 東急は、日本ならではのホスピタリティで国内外の賓客をもてなしてきた歴史を持つ。
「ザ・キャピトル バー」に飾られた象徴的な月の絵に描かれているのは、李白の漢詩である『月下独酌』。旧ホテルの「李白バー」から引き継がれたもので、月の光に照らされながら自分の影とともに酒を傾けるというもの。
ジャパニーズウイスキーのラインナップも豊富な「ザ・キャピトル バー」は、「桜尾ブルワリー&ディスティラリー」とのオリジナルカスクのウイスキーも揃うほか、カクテルにも日本素材を取り入れて、日本らしさを表現。訪れるゲストに特別なひと時を演出している。