GOURMET

2023.12.21

パレスホテル東京のバーで堪能する、世界チャンピオンがつくる特別な一杯

今飲むべきは、ホテルBARの和カクテル。今回は、パレスホテル東京の「ROYAL BAR(ロイヤルバー)」を紹介する。【特集 ニッポンのSAKE】

ロイヤルバーのカクテル「ROKU Gimlet」
ROKU Gimlet
ジャパニーズジン「ROKU」に実山椒を漬けこみ立体感ある味わいに。旨味を感じさせる自家製の玉露ティンクチャー、香り高い桜のヴェルモット、柚子シロップが時間差で現れる。¥2,600

チャンピオンが魅せる、日本のバーテンディングの美

メインバー「ロイヤルバー」がその歴史を刻み始めたのは、1961年。Mr .マティーニこと、初代チーフバーテンダーの今井清氏が設計したカウンターはホテルのリニューアル後にも引き継がれ、現在は世界大会で優勝経歴もある現代のレジェンドバーテンダー大竹学氏によって守られている。

伝統が継承されるこのバーが重んじるのは、シンプルで美しいクラシックカクテルだ。今井氏のレシピによるシグネチャーカクテルの「ドライ マティーニ」をはじめ、ネグローニやダイキリなど、世界で愛されるクラシックカクテルを細部まで洗練された日本のバーテンディングで堪能できる。

マンダリンバーのカクテル「IMO NEGRONI」
IMO NEGRONI
芋焼酎の原酒に、コーヒー豆を漬けこんだヴェルモット、ビターオレンジの苦みあるリキュールを合わせた日本版のネグローニ。ベースで使われているのは、紅芋を使った高度数の宮崎の「京屋 時代蔵かんろ原酒」。¥2,000

「海外からのゲストのなかには、日本の蒸留酒を使ったカクテルを、とオーダーされる方もいますね」と大竹氏。それに対して、クラシックカクテルのベースをジャパニーズウイスキーやジン、時に焼酎を使って柔軟に応えていく。柚子や玉露などの素材も質感や香りの重ね方にひと手間を加えることで、思いがけない味わいを発見させてくれる。

「日本の蒸留酒のよさは素材の味わいを活かしていること。鮨にも共通するような美学を感じます。日本の酒の可能性はまだ充分にあります」

大竹学氏
Manabu Ohtake
パレスホテル東京「ロイヤル バー」、「ザ パレス ラウンジ」マネージャー。「ディアジオ・ワールドクラス2011」世界大会優勝。技術力、ホスピタリティで高い評価を受ける。
ロイヤルバーの店内
ROYAL BAR/ロイヤルバー
住所:東京都千代田区丸の内1-1-1 1F
TEL:03-3211-5318
営業日:15:00~L.O.23:30
定休日:無休
料金:カクテル¥2,000~(サービス料15%)
座席数:25席

【特集 ニッポンのSAKE】

この記事はGOETHE 2024年1月号「総力特集: ニッポンのSAKE」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら

TEXT=児島麻理子

PHOTOGRAPH=太田隆生

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