今飲むべきは、ホテルBARの和カクテル。今回は、ザ・ペニンシュラ東京の「PETER:THE BAR(ピーターバー)」を紹介する。【特集 ニッポンのSAKE】
開業以来、一番人気は日比谷を舞台にした一杯
「ホテルが建つその土地の文化を取り入れる」ことを経営哲学に持つザ・ペニンシュラホテルズ。日本や東京らしさを伝える取り組みは、2007年の開業当初から行ってきたことのひとつだ。「ピーターバー」も然り。オリジナルの日本酒やクラフトジン、ウイスキーを展開するほか、そのクリエイションはカクテルにも及ぶ。
象徴的なのは、ミクソロジー&バーマネージャー鎌田真理氏によって開業当時につくられ、現在も最もオーダーされるカクテル「東京ジョー」だ。
1949年に公開されたハンフリー・ボガート主演のハリウッド映画『東京ジョー』は、銀座のバーを舞台にした映画で、ザ・ペニンシュラ東京が立つ日比谷交差点も登場。ハンフリー・ボガートが好んだといわれるドランブイに、梅酒やジン、クランベリージュースを合わせ、ロビーに配された千本格子をモチーフにしたオリジナルグラスに注ぐ。
「定番として愛されるカクテルは、材料やレシピを変えずに出せるものでなければならないと思っています。トレンドに左右されることなく、10年後もこの場所を象徴するカクテルとして出し続けたい」と鎌田氏。
今宵、日比谷に根差し愛されるカクテルを堪能したい。
この記事はGOETHE 2024年1月号「総力特集: ニッポンのSAKE」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら