特別な食体験を求める人たちで予約困難を極めていた地方の名店が、満を持して東京に進出。全国の美食が集まる東京とはいえ、まだまだ知られざる美味があることを教えてくれる。今回は、東京・白金の「水づき」を紹介する。

料理人人生の集大成を飾る、岐阜の良いもの、旨いもの
グルメサイトの岐阜の焼鳥部門でトップに君臨していた「焼鳥 みずき」が店名を「水づき」に改め、2024年12月に東京に進出を果たした。
店主・水木淳二氏は、岐阜の名店「日本料理 たか田八祥」で10年経験を積んだが、とあるお店で食べた焼鳥の美味しさに触発され、焼鳥に特化した店で独立を果たした。以後12年、30席を超える店を切り盛りしてきたが、50歳を機にこぢんまりとした店でじっくり食材と向き合いながら仕事をしたいと、移転の決意を固めたという。
「東京で店をやるからには、焼鳥だけでなく長良川の鮎や鰻から天然の山菜、松茸やきのこ、そして鴨や猪などのジビエまで岐阜の美味しいものもぜひ知っていただきたい」と話す水木氏。旬の川のもの、山のものなども焼いたり一品料理に仕立てたり、〆には小鍋や炊き込みご飯、手打ち蕎麦もと、満足度の高いコースで楽しませてくれる。
「東京にいながら旅気分を楽しんでいただけたら」と欅の一枚板のカウンターをはじめ、飛騨の木材や家具を配して古民家のような落ち着きのある空間を演出。才覚溢れる水木氏の集大成ともいうべき店だけに、予約困難店になること必至だ。
水づき/Mizuki
住所:東京都港区白金6-23-2
TEL:03-6277-3411
営業時間:17:00〜/20:00〜(二部制)日曜のみ18:00〜
定休日:水・木曜
座席数:カウンター9席
料金:おまかせコース¥13,200
※予約はOMAKASEまたは電話で