会員制とは、仕事場と家庭以外の“拠点”であり“サードプレイス”、そして、そこは人生を間違いなく豊かにしてくれる。いい大人たるもの持っておきたい、会員制バーをまとめて紹介! ※GOETHE2023年10月号掲載記事を再編。【特集 会員制という愉悦】
1.貴重なオールドボトルに出合える、会員制バー「Ne Plus Ultra 銀座」
スペイン語で“これ以上ない”という最上級の意味を持ち、王室の紋章にも記される「ネプラスウルトラ」の言葉。同名を掲げるこのバーは、お酒・サービス・接客のすべてにおいて最上の時間を過ごしてもらうための会員制バーだ。
シガーはすべてキューバ産、お酒はかつて手づくりで生産されていた時代のオールドボトルが揃う。
2.西麻布の会員制バー「Oboro」で味わう、究極のフルーツカクテル
画材道具があしらわれた扉を開き、アートが飾られた通路を抜けると、洞窟の中のようなカウンターにゴッホの『星月夜(ほしづきよ)』のモチーフ。
この異空間に訪れられるのは会員とその同伴者のみ。提供されるのは旬の最高級フルーツを使ったカクテルや、自家製のリキュールによる創造性溢れるカクテルだ。
3.世界的バーテンダー後閑信吾が手がける、渋谷の会員制シガーバーに潜入
江戸時代にアメリカに渡った日本の遣米視節団が、もし旅の途中のキューバでシガーに出合っていたら?
世界で活躍するバーテンダー後閑(ごかん)信吾氏がカクテルバー「The SG Club」をオープンした際に組み立てた過去の日本と海外を結ぶストーリー。それは2Fの会員制のシガーバーのコンセプトに引き継がれている。
4.外観からはわからない! 京都・祇園の隠れ家バー「Yquem」
祇園花見小路からも近い、骨董街の一角に黒塗りの店舗がある。外観からは、店舗なのか住宅なのかすらわからない。ここは昼から夜まで営業する紹介制バー「Yquem」だ。
店主の村上亮太氏は、オーセンティックバー「Bar RM」のオーナーバーテンダー。2012年に開業したこの店も、路地奥の隠れ家バーとして人気を博し、国内外にファンがいる。