GOURMET

2023.09.22

ネオでも大衆でもない、大人にふさわしい紹介制酒場「港かっ惚れ」

会員制とは、仕事場と家庭以外の“拠点”であり“サードプレイス”、そして、そこは人生を間違いなく豊かにしてくれる。いい大人たるもの持っておきたい、それが現代における最新のメンバーシップだ。今回は、元麻布の「港かっ惚れ（ミナトカッポレ）」を紹介する。【特集会員制という愉悦】

「港かっ惚れ」の海鮮バクダン納豆 — 海鮮バクダン納豆（写真の料理はすべて時価）。ひきわり納豆やトロ、イクラ、ウニなどを好きなぶんだけ海苔に巻いて。

遊び心満載！大人心を弾ませる秘密の酒場

大ブームを巻き起こしている“映え”を意識した酒場はやや気恥ずかしい。ネオでも大衆でもなく、大人が寛げる酒場で気心の知れた友人と語り合いたい夜にぴったりなのが「港かっ惚れ」だ。

代官山で人気を集める「オ山ノ活惚レ」は、誰でも予約可能な小洒落た酒場。そこに通い、オーナーと顔見知りにならなければ“開港”することができない紹介制の系列店は、「お忍びでもひとりでも訪れることができる大人にふさわしい酒場」だ。

元麻布のビルを上階へと進むと確かにそこにあるはずの店前にはチェーンがかけられており、さらにはCLOSEDの文字が。扉を開けるのを一瞬ためらうが、この“遊び心”も大人をときめかせるポイントだ。

「港かっ惚れ」の店内 — ひとりでもくつろげるカウンターもあるが、会食には奥の個室がおすすめ。

薄暗い店内にはL字形のカウンターのほかに個室も。3人以上であれば、予約時にこちらを指定する常連客も多い。メニューには旬魚のお造りに酒肴（しゅこう）、焼き物、〆の麺飯など60種以上ものバラエティに富んだ料理が並び、フリーチョイスの楽しさに盛り上がること間違いなし。

酒場の親しみやすさと好奇心がくすぐられる“紹介制”のギャップが、大人を夢中にする。

「港かっ惚れ」のタルタルかつサンド — タルタルかつサンド。海老フライと自家製タルタルソース、サニーレタスのシャキシャキ感が一体に。

「港かっ惚れ」の和牛焼き — 和牛焼きしゃぶすき焼き仕立て。甘じょっぱいタレとまろやかな卵黄を脂ノリのよい肉によく絡めて。

「港かっ惚れ」の赤ウィンナー玉子とじ — 赤ウィンナー玉子とじ。とろとろの卵に昔懐かしの“たこさんウィンナー”がダイブ。

▶︎ Become a Member
代官山「オ山ノ活惚レ」に通い、オーナーと顔見知りになれば、メンバーカードをもらえるかも？

港かっ惚れ／ミナトカッポレ

住所・TEL：非公開
営業時間：17：00～L.O.24：00
定休日：無休
座席数：カウンター10席、個室2室（4名、6名用）

【特集会員制という愉悦】

この記事はGOETHE2023年10月号「総力特集：会員制という愉悦」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=菊池陽一郎

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