会員制とは、仕事場と家庭以外の“拠点”であり“サードプレイス”、そして、そこは人生を間違いなく豊かにしてくれる。いい大人たるもの持っておきたい、それが現代における最新のメンバーシップだ。今回は、麻布十番の鉄板焼き「HIBACHI」を紹介する。【特集 会員制という愉悦】
オートクチュールで美食を堪能する鉄板焼き
鮪をはじめ高品質の魚介の卸として高名な「やま幸」が2018年にひっそりと始めた会員制の鉄板焼きレストラン。会員数は現在48名。選ばれし者が1日1組限定で、厳選食材と手厚いもてなしによる至高のひと時を過ごすことができる。
「HIBACHI」でメインに扱う田村牛は、神戸牛や松阪牛などブランド牛すべてのルーツである但馬牛のなかでも貴重な純但馬牛や但馬系統牛の処女雌のみを、理想的な環境と餌で長期肥育した最高品質のもの。
サーロイン、ヒレ、タン、ハラミなどコースのなかで5部位ほどを体験することができるが、料理のジャンルは「和食、フレンチ、イタリアン、洋食、中華などオールマイティ。ゲストの目の前でつくり、熱々でご提供できるのも鉄板焼きのメリットです」と話す料理長の日永尋樹氏。
肉はサシの入り具合により塩、胡椒だけの時もあれば、フォアグラと赤ワインでロッシーニ風にすることも。鮪とキャビアで始まる前菜から〆の食事まで、事前に会員と打ち合わせ、同伴者の好みも聞いて組み立てる究極のオートクチュールメニューだ。
会員と同伴ならば入店可能。その幸運に恵まれればこの最高の贅沢を体験することができる。
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「HIBACHI」も「乃南」もメンバーは同じで48名。現在のところ募集はしていないが、欠員が出れば紹介、審査を経て入会できる可能性も。入会金・年会費あり。会員特典として、ネーム入りのグラス、トーション、トリュフスライサーが用意される。
HIBACHI/ヒバチ
住・TELほか非公開。
料金:コース¥40,000~※1日1組限定。
この記事はGOETHE2023年10月号「総力特集:会員制という愉悦」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら