連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第135回は、ロレックスの「デイデイト Ref.1803/9」を取り上げる。

大変珍しいダイヤルの「デイデイト」
ヴィンテージロレックスの世界には、製造期間が極めて短く、後年になってその価値が再評価された文字盤が数多く存在する。
そのひとつが、コレクターの間で“CONFETTI(コンフェッティ)”と呼ばれる希少ダイヤルだ。マットな質感のブラックのダイヤルに見えるが、ルーペで覗くと赤や青、グリーンなど色彩豊かな顔料が紙吹雪のように散りばめられており、その名の由来となっている。
本個体は、1972~73年頃製の「デイデイト Ref.1803/9」。ケースには18Kホワイトゴールドを採用し、控えめな佇まいのなかに確かな品格を宿す。さらに当時の保証書と純正ボックスが付属する点も見逃せない。
オリジナル性が重視されるヴィンテージ市場において、これほど条件の揃った個体との出会いは決して多くない。
歴史的背景、希少性、そしてコンディション。そのすべてを備えた、コレクター垂涎の「デイデイト」である。
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