作り手である時計師やコンセプターの顔が見え、彼らが理想とする時計製作に真摯に向き合う。今、熱心な時計コレクターの視線は、独創性が際立つ独立系小規模メゾンに向けられている。今回は、「ペテルマン ベダ」を紹介する。【特集 人生を豊かにするLUXURY WATCH】

共同創業者・時計師。同校卒業後、A. ランゲ & ゾーネに勤務。3年間のキャリアのなかでさまざまな複雑機構の製作に携わる。ベダ氏を誘い故郷のスイス・ルナンに工房を開設。
フロリアン・ベダ(右)
共同創業者・時計師。ジュネーブ時計学校卒業後、ハリー・ウィンストンでキャリアをスタート。その後、A. ランゲ & ゾーネに移り、2017年にペテルマン ベダを共同で創設。
ふたりの若き天才の、ケミストリー
ジュネーブ時計学校で机を並べた仲のふたりが、異なるキャリアを積んだ後にドイツの名門A. ランゲ & ゾーネで再会。いずれも複雑機構を任された若き天才の彼らは「もっと時間をかけて納得するまで時計製作に向き合いたい」との思いをともにし、2017年に独立。ヴィンテージウォッチの修復で糊口(ここう)をしのぎながら製作に勤しみ、2020年に独創的なデッドビードセコンド機構が備わる初作「1967」を完成させた。そしてその年のGPHGで、部門賞をいきなり射止めた。さらに2023年にも2作目となるモノプッシャー・スプリットセコンドクロノグラフ「2941」でもGPHGに輝いている。
老舗名門メゾンを凌駕するほどの手仕上げの美しさが彼らの持ち味。光を全反射して黒光りして見える真のブラックポリッシュ仕上げを随所に施しているのは時計界全体でも極めてまれ。香箱用の受け石に巨大なルビーを用いていることに、ヴィンテージ時計ファンは萌えるだろう。
「100年後の時計師にいい仕事をしていたと褒めてほしい」
彼らの願いは、必ずかなう。
ペテルマン ベダ|リファレンス 1826
最新作の2針+スモールセコンドを36.4mmに小径化した日本限定モデル。他社を圧倒する仕上げの美しさを誇るムーブメントや、グラン・フーエナメル・ダイヤルのできばえも見応え十分。18KRG、18KWG限定各5本。

この記事はGOETHE 2026年8月号「総力特集:人生を豊かにするLUXURY WATCH」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

