人間はあらゆる時間軸のなかで生きている。さまざまなライフシーンに似合う時計を選ぶことは、限られた時間を謳歌するために必要なことだ。宇宙をテーマにした腕時計編。【特集 人生を豊かにするLUXURY WATCH】

ロマンを語るなら宇宙を語りたい
2026年4月1日に開始されたNASAによる有人月探査ミッション「アルテミス2」は、10日間のプログラムを完了し、無事に地球へ帰還した。このミッションでは約半世紀ぶりに月の裏側を通過し、地球からは見ることができない“ダークサイド オブ ザ ムーン”の撮影にも成功した。
ここ数年、宇宙に関する話題が豊富だ。民間企業による宇宙旅行ビジネスも始まり、日本では「はやぶさ2」が小惑星リュウグウの地表と地下の物質を採取し、地球へカプセルを帰還させたのも偉大な技術。徐々に宇宙の謎が解明されつつある……。我々はそんな宇宙時代の最前線に生きているのだ。
そんなロマンティックな思いが、時計業界にも波及している。そもそも時間という概念自体が、太陽と月、地球の関係から導きだされたもの。永久カレンダーやムーンフェイズといった機構は宇宙の神秘を表現するものでもあり、さらに星空のように煌めくアベンチュリンガラスなども人気の素材となった。
宇宙について思いを馳せると、日々のあれこれなど小さなことに思えてくる。宇宙をテーマにした時計を眺め、しばし地球のことを忘れたい。
1.ベル&ロス|ブルー ダイヤモンド イーグル
星空のように輝くブルーアベンチュリンガラスをダイヤル素材に使用。その上に大小さまざまなダイヤモンドをセッティングしてワシ座を表現した、10時と11時の間にある最大サイズのダイヤモンドは、「夏の大三角形」を構成する一等星のアルタイルを表現。
2.IWC|パイロット・ウォッチ・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ
世界初の商用宇宙ステーション「Haven-1」の公式認定を受けた宇宙ウォッチ。船外活動時にグローブを着用したままで時計を操作できるように、ベゼルを回して針位置などを操作する。また宇宙滞在時の標準時を表示するGMT針も備える。

3.ロジェ・デュブイ|エクスカリバー バイレトログラード パーペチュアルカレンダー
ブランド創業者であり時計師のロジェ・デュブイが好んだ永久カレンダー機構は、太陽と月から導きだされた暦を正確に表現する機構。さらに6時位置には、夜空に輝くドラマティックなムーンフェイズ表示も搭載。宇宙への愛が詰まっている。世界限定188本。

4.カンパノラ|NZ0004-57E 星響(ほしのひびき)
時を愉しむためのブランドとして2000年にデビュー。25周年記念限定モデルで、ダイヤルには螺鈿細工を施し、見返しリングにはプラチナ粉の蒔絵が星空のように輝く。スイスのラ・ジュー・ペレ製のムーブメントを搭載する本格派だ。限定150本。

5.レゼルボワール|インターステラー
レトログラードミニッツとジャンピングアワー、そして斬新なデザインが代名詞のレゼルボワール。本作はラベルノワールとの限定コラボモデルで、星間を飛ぶ宇宙船のレーダースクリーンをイメージ。SFムービーの世界が好きな人にお薦めしたい。世界限定200本。

この記事はGOETHE 2026年8月号「総力特集:人生を豊かにするLUXURY WATCH」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

