人間はあらゆる時間軸のなかで生きている。さまざまなライフシーンに似合う時計を選ぶことは、限られた時間を謳歌するために必要なことだ。出張の相棒ウォッチ編。【特集 人生を豊かにするLUXURY WATCH】

出張の相棒はノンストレスが基本
気楽なバカンスと違って、ビジネストリップは緊張感が伴う。スムーズに移動し、機内では資料をまとめ、睡眠をとり、体調管理にも気をつける。さらに「時差」にも注意を払いたい。トランジットの経由地と目的地のタイムゾーンが異なるなんて普通にあること。ちょっとした油断で大きなトラブルを招いてしまうことは避けたい。
もちろんスマートフォンが便利なのは間違いない。GPSやネットワークにつながれば、すぐに現在地の時刻に切り替えてくれるのは心強い。しかし手元でパッと時間がわかる腕時計にも時差修正機能がついていれば、もっと便利だ。
旅のための時計機能といえば、世界中の時刻が同時にわかる「ワールドタイム」や第二時間帯を表示する「GMT」などが有名だが、近年は機能性と独自性を追求した新しい旅の機構も増えている。
とりわけローラン・フェリエは、小窓表示式のホームタイムとプッシュボタンで操作するローカルタイムの組み合わせが秀逸。こういった便利な時差修正機構を搭載した時計であれば、何かとストレスを感じる出張の相棒にふさわしい。時計選びが出張の成功に関わるのだ。
1.パネライ|サブマーシブル GMT
グレード5のチタンパウダーを用いて3Dプリンターでケースを製作することによって、堅牢なのに軽量な中空構造を実現。スケルトン設計で立体感を強めたCal.P.4001/Sは、9時位置のAM/PM表示と連動する実用的なGMT機能を搭載する。
2.ブレゲ|マリーン オーラ・ムンディ 5557
パリやワイキキなど、任意の2都市のタイムゾーンを設定でき、8時位置のボタンを押すと時分針やカレンダーがそのタイムゾーンの現在時刻へと切り替わる。ダイヤルには波型のギヨシェ彫りと世界地図があしらわれており、優雅な旅への思いを掻き立てる。

右:ブレゲ「マリーン オーラ・ムンディ 5557」自動巻き、18KWGケース、径43.9mm。¥13,497,000(ブレゲ/ブレゲ ブティック銀座 TEL:03-6254-7211)
3.ローラン・フェリエ|スポーツ・トラベラー
ふたつのプッシュボタンで簡単にセンターのローカルタイムを修正できる機能性の高い旅の時計。9時位置の小窓が24時間式のホームタイム表示となる。ブレスレット一体型の流麗なケースはチタン製で軽いので、旅先でもストレスなく使うことができるだろう。
4.ブルガリ|オクト ローマ ワールドタイマー
古代ローマ建築からインスピレーションを得た8角形のケースが特徴。そのデザインを崩すことなくワールドタイム機構を組みこんだ。リューズのみで操作できるため利便性も高く、付属するブルーのラバー製ストラップに変更すれば、リゾート地にも似合う時計に。

右:ブルガリ「オクト ローマ ワールドタイマー」自動巻き、SSケース、径41mm。¥1,617,000(ブルガリ/ブルガリ・ジャパン TEL:03-6362-0100)
5.モンブラン|モンブラン 1858 ジオスフェール ゼロ オキシジェン マウントエルブルス リミテッドエディション829
北半球と南半球を表現した2枚のディスクで世界中の現在時刻を表現。ロシアのエルブルス山への敬意をこめたモデルで、山頂を覆う氷河をイメージしたダイヤルが美しい。ケース内を無酸素にして結露などを防ぐ独自技術を採用。

6.ヴァン クリーフ&アーペル|ミッドナイト ユール ディシ エ ユール ダイヨール ウォッチ
ハイジュエラーらしい時の表現に注目。小窓で表示するふたつのジャンピングアワーは、上がメインの時刻表示で下が第二時間帯を表し、その間をレトログラード式の分表示が収まる。実用的な機構を印象的に演出する。

この記事はGOETHE 2026年8月号「総力特集:人生を豊かにするLUXURY WATCH」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

