GOLF

2026.07.18

「左にばかり飛んでしまう」人は、このドリルでスイングチェックしてみよう

「スプリットハンドで左へ引っかかる」「左にばかり飛んでしまう」――そんな悩みを抱えるゴルファーは少なくない。実は、その原因は右腕を使い過ぎるスイングにある場合も。体と腕を同調させることが、方向性を安定させる近道だ。今回はスプリットハンドドリルの正しい動きと、引っかけを防ぐコツを動画とともに解説する。

吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン/左への引っかけが止まらない…スプリットハンドで分かる「手打ち」の正体

スプリットハンドで左に飛ぶのは右腕の使い過ぎが原因

プロゴルファーの​なかには、スプリットハンドドリルを取り入れている選手は少なくない。両手を離して握るシンプルなドリルだが、​2​026年のマスターズを2連覇したローリー・マキロイも、日常的に取り入れている練習法として知られている。

このドリルの目的は、体と腕の同調性を高め、クラブを適切な軌道で動かすことにある。右腕だけでクラブを振る動きや、体と腕がバラバラになる動きをすると、そのエラーがはっきり表れるため、スイングをチェックする練習としても効果的なドリルだ。

しかし、「スプリットハンドで練習すると左に引っかかる」という声も少なくない。確かに難しいドリルだが、左へ左へ飛ぶからといってドリル自体に問題があるわけではない。むしろ、その引っかけこそが現在のスイングの問題点を映し出しているケースがほとんどなのである。

スプリットハンドでボールが左へ飛ぶ人の多くは、右腕を使い過ぎる傾向がある。バックスイングで右肘が必要以上に曲がり、腕だけでクラブを持ち上げるような動きになると、体と腕の同調性が崩れてしまう。

その結果、必要以上にクラブをインサイドに引き込むこととなり、ダウンスイングでは遅れたクラブを腕で振り戻さざるを得なくなる。

この振り戻しが大きくなるほど、フェースは急激に返り、左への引っかけなどのミスが出やすくなる。つまり、スプリットハンドで左へ飛ぶのは、腕でクラブを操作している証拠ともいえるのである。

​右肘を使い過ぎず、体の回転でクラブを上げる

この問題を改善するために意識したいのが、右肘の使い方である。

バックスイングでは、右肘をできるだけ曲げないように意識してほしい。右肘の伸びを保つことで、腕の運動量が抑えられ、体の回転と腕の動きが同調しやすくなる。その結果、腕だけでクラブを持ち上げる動きを抑え、クラブを安定した軌道に乗せやすくなる。

マキロイのバックスイングを見ても、右肘は大きく曲がらず、右腕は適度な張りを保ち、腕だけでクラブを持ち上げる動きはほとんど見られない。このように体と腕を同調させてクラブを上げることが、スプリットハンドドリルで身につけたいポイントである。

もちろん、右脇を締めた状態で体が回転すれば、右肘は自然に曲がっていく。左腕が地面と平行になるあたりから徐々に曲がり始め、トップでは適度に曲がるのが正常な動きである。大切なのは、自分から積極的に右肘を折り畳もうとしないことだ。

右肘を「絶対に曲げない」くらいの意識でクラブを上げると、実際には適度に曲がった理想的な位置に収まりやすい。右脇を適度に締め、胸と両肘の関係性を保ったまま体の回転でクラブを上げることができれば、クラブは自然と安定したプレーンに乗っていく。

ダウンスイングでも、右腕でクラブを振り下ろそうとするのではなく、体の回転でクラブを動かすことを意識したい。フォロースルーでは胸がしっかり目標方向を向き、腕だけが先行しないようにすることが重要だ。そうすることでフェースローテーションが抑えられ、左へのミスも出にくくなる。

これまで右腕を使い過ぎていた人であれば、最初は軽いフェードや少し右へ出る球が出るくらいでちょうどよい。それは、これまでの左へ引っかける癖が抑えられ、体主導のスイングへ変わり始めているサインだからである。

左への引っかけに悩んでいる人ほど、右肘の位置と体の回転に意識を向けながら練習してみてほしい。それだけでもスプリットハンドドリルの効果は大きく変わり、方向性の安定したスイングへとつながっていくはずだ。

動画で解説|スプリットハンドを身につけて手打ちを解消する

◼️吉田洋一郎/Hiroichiro Yoshida
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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