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2026.03.07

黒田剛「常勝軍団になるには24時間365日、自分をマネジメントすることが必須」

明治安田Jリーグ百年構想リーグ開幕、そしてACLEも再開。FC町田ゼルビア・黒田剛監督に、2026シーズンの抱負をインタビュー。最終回。【インタビューをすべて読む】

黒田剛「常勝軍団になるには24時間365日、自分をマネジメントすることが必須」

“日常”を高いレベルで維持する習慣がなければ、勝てる組織にはならない

――いよいよ新シーズン開幕。明治安田Jリーグ百年構想リーグは、順位はつくものの、昇降格なしというイレギュラーなシーズンになります。昨シーズンは、リーグ戦5位以内、カップ戦のタイトル獲得、ACLEは8位以内を目指すという目標を掲げられていましたが、その設定はどのように決めているのでしょう。

黒田 高過ぎず、低過ぎず、チャンスがあればもっと上を狙うといった感じでしょうか。リーグ戦で優勝を掲げるのは簡単ですが、一度でも順位が2桁台で推移してしまうと、選手やスタッフのモチベーションを維持するのは、なかなか難しい。

でも5位以内であれば、暫定10位でもまだ狙える位置だし、5位につけていれば1位を狙うことも不可能ではない。モチベーションが急激に上がったり下がったりすることなく、みんなが、最後まで気持ちを切らさずに取り組めるような目標設定をすることが大事なような気がします。

もちろんJ1で常に首位争いを繰り広げられるような常勝軍団でありたいと思ってはいます。優勝というのは結果であって、後からついてくるもの。そこにこだわり過ぎず、まずは常勝志向、勝つための良い準備を目指すことが大切だと思っています。

黒田剛
黒田剛/Go Kuroda
1970年生まれ。大阪体育大学体育学部卒業後、一般企業等を経て、1994年に青森山田高校サッカー部コーチ、翌年、監督に就任。以後、全国高校サッカー選手権大会3度の優勝を含む全国大会7度の優勝。2023年からFC町田ゼルビアの監督に就任し、2023シーズンはJ2優勝、2024シーズンはJ1 3位、2025シーズンは天皇杯優勝を果たす。著書『勝つ、ではなく、負けない。 〜結果を出せず、悩んでいるリーダーへ〜』(幻冬舎)も好評。

――常勝軍団になるために必要なことはなんだと思われますか。

黒田 怪我をしないという話でも触れましたが、24時間365日、自分自身をコントロールし、心身共にマネジメントすることでしょうね。日によってやったりやらなかったり、今日はこのくらいでいいだろうと手を抜いたりしていては、絶対に上には行けません。

FC町田ゼルビアの選手として、クラブとして、常に優勝争いしていくんだ、首位を狙うんだという思考と気概を持ち、日常的なスタンダードを高いレベルで意識し、実践していく。それを繰り返すことでしか、有効な思考も育ちませんし、組織が強くなることもありません。

また、それが、勝ち続けるための最低条件で、さらに上を目指すなら、プラスαでもっと高いレベルで実行する必要があると思います。もちろんスキルレベルに大差がない場合の話ですが。

黒田剛

ACLE参戦はゼルビアにとって新たな歴史を開いた瞬間

――アジアサッカー連盟が主催する最高峰クラブトーナメント、ACLEは2026年2月18日までリーグ戦が行われ、3月2日~4月25日にノックアウトステージとなります。FC町田ゼルビアは、2月終了時点で、EAST1位でノックアウトステージ進出を決めた。

黒田 ACLE参戦は昨シーズン掲げた目標のひとつで、喉から手が出るくらいほしかったもの。それが叶ったことは、素直に嬉しいですね。ただ、現時点でも、「もっとやれた」「これは勝てた」と思う試合もありますし、「自分たちはまだまだこんなもんじゃない」という気持ちもあります。

ノックアウトステージ(ベスト16)進出はもちろんですが、間違いなくベスト8以上の成績を残したい。選手たちは、それ以上を狙いたいと、欲が膨らんでいると思いますよ。

リーグ戦や天皇杯と同時進行という過密スケジュールの中、アウェイとなる異国の地で戦うことは、選手たちにとって貴重な経験になっているはず。ファンやサポーターのみなさんも、アジア各国に足を運び、我々を応援してくださっていることも、大きな励みになっています。

それに、日本を出てアジアで戦うことは、FC町田ゼルビアというチームの名を、世界に広めるチャンスでもあります。市民クラブとして発足し、日本サッカーの最下位カテゴリーである都道府県リーグ4部から最上位のJ1にあがったFC町田ゼルビアにとって、ACLE参戦は、新たな歴史を開いた瞬間。

それを迎えていることは、感慨深いですね。ひとつでも上の順位を狙い、チーム全体が「やってやろう!」という気持ちでいるので、リーグ戦同様、応援よろしくお願いします。

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TEXT=村上早苗

PHOTOGRAPH=今祥雄

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