PERSON

2024.09.03

J1町田・黒田剛監督「プロの世界は”結果”がすべて。どんな雑音にも惑わされない」

青森山田高校サッカー部の名将・黒田剛がプロへ。たった1年で前年15位だったFC町田ゼルビアをJ2優勝へ、さらに、2024年はJ1で大躍進中。Jリーグ参戦後初、待望の書き下ろし『勝つ、ではなく、負けない。 〜結果を出せず、悩んでいるリーダーへ〜。』の一部を再編集してお届けする。第8回。

J1リーグ初参戦での首位ターンには、正直驚いている

黒田 2024年シーズンは、クラブにとっても私にとっても、J1リーグ初挑戦となりました。

まだリーグは日程を半分消化したところですが(執筆時)、後半戦に向けて身の引き締まる思いです。そして、J1リーグ初参戦での首位ターン(Jリーグ史上初の記録)には、正直驚いています。当初掲げた目標に向けて日々奮闘していますが、選手たちが誠実に課題と向き合い、向上心を持って必死に取り組んでくれている成果だと感じています。

J1リーグは、どこのチームも選手一人ひとりのスキルアベレージが高く、いつも厳しい試合を強いられていますが、昨年(2023年)から取り組んでいるFC町田ゼルビアのチームコンセプトが高いレベルでも通用していると実感できたことが一番の収穫だと思っています。

我々がJ1リーグに初参戦するにあたって最初に掲げた目標は、5位以内、勝ち点70以上です。

この目標については今の時点で変わることはありませんが、もし第30節くらいまで現在の首位圏内を維持できていたなら、改めてさらに高い目標を設定することもあるかもしれません。今はそれに向けて頑張っていくしかありません。

あまり気にしていませんが、ゼルビアの監督就任時から、ネガティブな声は、嫌でも耳に入ってきます。

SNSなどで目にする多くは、あえて炎上を煽ったものだったり、捏造された情報ばかりなので不快には思いますが、これは自分でコントロールできるものではありませんので諦めています。

我々にはFC町田ゼルビアや私個人を熱く応援してくれているファン・サポーターがたくさんいますので、応援してくださるすべての方たちのために無心に頑張るだけだと思っています。

外部の声を気にしていたらチームとして大きく前進することはできませんので、基本的には静観することがベストな選択だと思っています。

我々プロの世界は「結果」がすべてです。どんな雑音や雑念にも惑わされることなく突き進んでいかなくてはなりません。多くのメディアに取り上げていただけることに感謝し、これからも全力で戦っていきたいと思います。

なぜ、FC町田ゼルビアは強いのか?

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『勝つ、ではなく、負けない。 〜結果を出せず、悩んでいるリーダーへ〜』
FC町田ゼルビア大躍進の裏には、アマでもプロでも通用する、黒田流マネジメントの原理原則があった。組織・リーダー・言語化など、4つの講義を収録。結果を出せず悩んでいるリーダー必読。黒田剛著 ¥1,540/幻冬舎 ※2024年9月4日発売
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COMPOSITION=ゲーテ編集部

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