創業139年、アジアが誇る歴史的ラグジュアリーホテル「ラッフルズ・ホテル・シンガポール」。バトラーサービス、新レストラン、バーを紹介した記事をまとめてお届け! ※2026年8月掲載記事を再編。

1.世界中のセレブリティが訪れる。全室スイート「ラッフルズ・ホテル・シンガポール」のバトラーを初体験

シンガポール、チャンギ国際空港からクルマで20分。ビル群が立ち並ぶ近代的な街並みのなかに突如、白亜のコロニアル建築が見えてくる。1887年に開業し、現代においても19世紀の面影を残すホテル「ラッフルズ・ホテル・シンガポール」だ。
開業から2026年で139年。この地を統治する国々はさまざまに変わり、それでも長い間、保全修復しながら、建設当時の姿を保っている。
直近の大規模修繕は2017年から2019年に2年半かけて行われた。木造部分など傷んだ箇所を修繕しながら、客室数115室に増やした。内装はクラシカルな雰囲気を残しながら最新の照明や空調、タッチパネルなどが導入されているから、しばしこのホテルを訪れていない人にとっては、驚くべき変化を感じられるだろう。
旅慣れた人にとっては、心安らぐシンガポールの別邸として。旅に憧れる人にとっては、生涯一度は訪れたいホテルとして。そんな、多くの旅人にとって目的地となるこの地に降り立つと、白いターバン姿のドアマンが微笑みかけてくれる。代々ラッフルズ・ホテル・シンガポールのドアマンは屈強で聡明なインドのシーク教徒がつとめ、彼らの纏う白いターバンはこの場所の象徴にもなっている。
2.ラッフルズ・ホテル・シンガポールに新レストラン誕生。アンドレ・チャンが仕掛ける幻の「タートルスープ」と美食体験

「世界のトップシェフ100人」を決める「The Best Chef Awards」に選ばれたシェフであり、その活動を追ったドキュメンタリー映画『アンドレ・チャンとオリーブの木』も製作された台湾人シェフ、アンドレ・チャン。その新店「1887 バイ アンドレ」が、シンガポールの歴史的ラグジュアリーホテル「ラッフルズ・ホテル・シンガポール」内にオープンした。
ラッフルズ・ホテル・シンガポールのメインロビーを抜け、緑色のカーテンをくぐるとたどり着くそのレストラン。ラッフルズのシンボルであるパームツリーの葉をモチーフにした大きなファンと、丸い照明、そしてインテリアに散りばめられた緑色が心地よく目に飛び込んでくる。
「丸い照明は、1887年にラッフルズ・ホテル・シンガポールがオープンした当時、用いていたもので、そこにインスピレーションを得た照明です。またラッフルズは、シンガポールで最初に電灯が導入された建物のひとつでもあるのですよ。
緑色はシェフのアンドレが好きな色。その色をモチーフに植物園のような空間にしました。内装デザインは著名な建築家ビル・ベンスリー氏が手がけましたが、シェフ、アンドレのアイデアがふんだんに取り込まれています」(ラッフルズ・ホテル・シンガポール コマーシャル マーケティング ディレクター、ジェスミン・ホール氏)
入口には、磨き上げられたシルバーのカトラリーが飾られている。第二次世界大戦中の占領下、接収を免れるため、ホテルではカトラリーや銀製のビーフワゴンを敷地内の地中深くに埋めて守った。その歴史へのオマージュだという。
このレストランでは、実際に地中に埋められていた本物も使われている。手にずっしりと重いシルバーのカトラリーが、このホテルとシンガポールの歴史を体感させてくれる。
3.『名探偵コナン』にも登場。一度は訪れたいラッフルズ・ホテル・シンガポールのバー

一度は訪れてみたいと思っていたバーがある。ラッフルズ・ホテル・シンガポールにある「ロングバー」だ。
数々の映画や小説の舞台として知られ、最近ではアニメ『名探偵コナン』のなかでさえもこのバーが描かれているほどに、シンガポールを象徴する場所のひとつだ。
1915年、シンガポール建国よりもはるかに前からこの場所で、現在も愛され続けるカクテル「シンガポールスリング」が誕生。そんな場所で杯を傾けてみたいと、旅と酒と歴史を愛する人なら必ず願う場所だ。
その憧れの「ロングバー」に一歩足を踏み入れれば、静かなホテル内とは一変して、活気に満ち溢れている。宿泊者以外も立ち寄れる場所ゆえ、100年以上シンガポールで愛され続けているカクテル「シンガポールスリング」を発祥の地で味わってみたいと国内外から多くの人が集まってくるからだ。

