ハワイをこよなく愛し続ける食のプロ・本田直之さんが選ぶ、旨くて、楽しいオアフの最新レストランをまとめて紹介! ※2024年6月号掲載記事を再編。
- 1.食のプロが太鼓判! ハワイの新バー、オアフ島「ザ・レイ・スタンド」
- 2.ロコが通い詰める、ハワイの感動ベトナム料理「フォー ケイ&エー ローカル ベトナム キュイジーヌ」
- 3.行列のできるハワイのフードトラック「ティーダス・タコス」
- 4.今ハワイで一番話題の絶品バーガー。塩気×甘さ×辛さがクセになる「カール・オジサン・バーガー・ショップ」を知ってる?
- 5.ハワイで見つけたミステリアスなバー「スカル&クラウン」に潜入!
- 6.全米トップ100に選ばれた、ハワイの絶品韓国料理店「オーキムズ コリアン キッチン」
- 7.ハンドロール寿司をつまみにカクテルを嗜む、ハワイの最先端カウンターバー「オバケ」
1.食のプロが太鼓判! ハワイの新バー、オアフ島「ザ・レイ・スタンド」
「もともとハワイにいたシェフたちが、パンデミック前後からアメリカ本土や世界各国へ修行に出ていました。今、実力をつけた彼らが、ハワイに戻ってきて、飲食店はどんどん進化しているんです」
年間の5ヵ月ほどをハワイで過ごす本田直之さん。世界中のシェフと交流し、数々の食のイベントをプロデュースする食のプロとして、今のオアフのレストラン事情をそう語る。
「彼らは、ハワイらしさを残しつつ世界都市部の洗練されたエッセンスを、オアフの飲食業界に投入している印象です。内装もモダンでセンスのいいお店がかなり増えましたよ。特に最近はダウンタウンでバーカルチャーが盛り上がってきましたね。
なかでも、2022年にオープンしたここ『ザ・レイ・スタンド』はハワイの普遍的なイメージであるレイをモチーフに、洗練されたモダンな空間が楽しい場所です。さらにバーの立ち上げメンバーであるシェフのひとりは日本でも修行した腕利きで、そのフードの旨さにも唸ると思いますよ」
2.ロコが通い詰める、ハワイの感動ベトナム料理「フォー ケイ&エー ローカル ベトナム キュイジーヌ」
「とにかくサービスがいい。つけあわせの新鮮な香菜が皿に山盛り出てくるんだから感激しますよ。口コミサイトYelp(イェルプ)で星4.8という高得点を叩きだしていて、コメントも大量、しかもすべて高評価ばかり。誰もが語りたくなるベトナム料理!」。
その言葉どおり、運ばれてくる大量の香草とともに牛の肩肉、ナンコツ、ハチノス(胃袋)の入ったフォーをかきこめば、口に広がる重層的な味わいに感動間違いなし。さらに野菜たっぷり揚げ春巻きをレタス、香草に包んで頬張るのがロコスタイル。
3.行列のできるハワイのフードトラック「ティーダス・タコス」
カカアコのホールフーズ駐車場裏にあるフードトラックの本格メキシカンタコスに本田さんは今夢中だという。
「昼時すごく並んでいて、僕も列に混じって食べてみたらめちゃくちゃ旨い! 日本ではなかなか食べられないメニューがあって嬉しいんですよね」。
お薦めは、ジューシーに焼けた牛タンともっちり系のトルティーヤが相性抜群の牛タンのタコス。さらにチーズを挟みもう1枚のトルティーヤでサンドし、両面をカリッと焼いた「豚のムリタス」も絶品。
4.今ハワイで一番話題の絶品バーガー。塩気×甘さ×辛さがクセになる「カール・オジサン・バーガー・ショップ」を知ってる?
「表面カリッと、かぶりつくと肉汁がジワッと溢れてくる。オアフで今一番勢いのあるバーガー屋だと思う」。
趣味のバーガー作りが高じて、店を開いたカールさんが、アラモアナエリアにある焼肉店「TW4(たわし)」の店舗を間借り、昼のみの営業をしている。
一番人気はアメリカン和牛パテ、ほんのり甘いジャムにブルーチーズ、ハラペーニョなどをつめこんだスマッシュバーガー「THE ONE(ザ・ワン)」。塩気と甘さと辛さをひと口で楽しめることから命名。
5.ハワイで見つけたミステリアスなバー「スカル&クラウン」に潜入!
人魚やドクロの置物といった風変わりなインテリア、薄暗い店内で時折光る炎。周辺のチャイナタウンの騒がしさが嘘のようなミステリアスな空間のバー。
「ここはハワイのティキカクテルを、敢えてドクロを置いた薄暗い空間で出すスタイル。ドリンクをサーブする時のプレゼンテーションも独特で面白いんですよ」。
シグネチャーカクテルである「スカル&クラウン」は、ドクロのグラスに入れられ、専用のボードの上で炎とともにサーブ。
6.全米トップ100に選ばれた、ハワイの絶品韓国料理店「オーキムズ コリアン キッチン」
Yelpの2024年全米トップ100レストランに選出された韓国料理店。
「最近どんどん進化してきているお店。オーソドックスなメニューから、新しくできたコンテンポラリーな韓国料理まで、若い人も年配の人も一緒に楽しめるような場所です。店の奥のテラス席で風を感じながら食べるのも僕は好きなんです」
フレンチレストランに来たのかと見紛うイノベーティブなメニューから、しっかり韓国を感じる「石焼ビビンバ」まで、どれも美味! オーナーシェフは「シェフ・マブロ」「ヴィンテージケーブ」「53バイザシー」などハワイの有名レストランで経験を積んだヒュン・キムさん。
7.ハンドロール寿司をつまみにカクテルを嗜む、ハワイの最先端カウンターバー「オバケ」
片手でサクッと食べられて、にぎりよりも簡単に提供できるとあって、アメリカを中心にトレンドになっているのが、ハンドロール寿司、すなわち手巻き寿司だ。
「ハワイにもいくつかハンドロール寿司のお店ができていますが、最先端はここ。寿司をつまみにカクテルを飲む、そんな面白いバーです。グラフィティアートのある空間で手巻き寿司を差しだされるって、今までにない経験ですよ」
店内はお化けをモチーフにしたペイントで彩られ、奥のバーカウンターではバーテンがシェイカーを振り、本格的なカクテルをサーブする。アウトドアスペースでは、毎週木曜から土曜に屋台が設置され、炭火焼きの焼鳥も提供しているのも面白い。