次々と美食の店が誕生するのはオアフ島ならでは。ハワイをこよなく愛し続ける本田直之さんが旨くて、楽しい! オアフの最新レストランをご紹介。今回は「ザ・レイ・スタンド」。【特集 魂のハワイ】
鮮やかなレイとネオン輝くモダンなバー
「もともとハワイにいたシェフたちが、パンデミック前後からアメリカ本土や世界各国へ修行に出ていました。今、実力をつけた彼らが、ハワイに戻ってきて、飲食店はどんどん進化しているんです」
年間の5ヵ月ほどをハワイで過ごす本田直之さん。世界中のシェフと交流し、数々の食のイベントをプロデュースする食のプロとして、今のオアフのレストラン事情をそう語る。
「彼らは、ハワイらしさを残しつつ世界都市部の洗練されたエッセンスを、オアフの飲食業界に投入している印象です。内装もモダンでセンスのいいお店がかなり増えましたよ。特に最近はダウンタウンでバーカルチャーが盛り上がってきましたね。
なかでも、2022年にオープンしたここ『ザ・レイ・スタンド』はハワイの普遍的なイメージであるレイをモチーフに、洗練されたモダンな空間が楽しい場所です。さらにバーの立ち上げメンバーであるシェフのひとりは日本でも修行した腕利きで、そのフードの旨さにも唸ると思いますよ」
進化し続けるハワイの食を楽しみ尽くすため、今一度新鮮な気持ちでオアフをめぐってほしい。その変化に驚くはずだ。
オアフ島|ザ・レイ・スタンド
「ハワイではティキカクテル(トロピカルカクテル)を飲みたいよね。だったらここがお薦め」
首飾りである「レイ」をテーマにした店舗は、入口ではレイを販売し、その奥に進むと妖艶な雰囲気のバースぺースが広がる。
レイのごとく色鮮やかなカクテルを楽しめるほか、フードはスパイシーなピンクのソースにディップする唐揚げや、フォッカッチャに載せて味わう枝豆フムスなど、ちょっぴり日本料理のエッセンスも混じったオリジナルメニューが揃う。
それもそのはず、この店の立ち上げシェフのひとりとは、徳島県鳴門で日本料理を学び、その後ハワイでVIPが通った「スーパーシークレット居酒屋」のオーナーシェフをつとめたリッキーさん。独創的にアレンジする日本料理と、モダンな空間、そこに映えるカクテルを求めて、日が落ちる前から多くの人で賑わっている。予約必須の新名店だ。
本田直之/Naoyuki Honda
レバレッジコンサルティング代表取締役。オンラインサロンHonda Lab.主宰。年間約5ヵ月をハワイで過ごす。『TheHawaii’s Best Restaurants』などハワイに関する著書や、近著に『ビジネスに効くサウナ術』がある。
※本特集に掲載する価格は2024年4月現在のものであり、変更の可能性があります。
この記事はGOETHE 2024年6月号「総力特集:ボルテージが上がる! 魂のハワイ」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら