よく知っている通りに最新ホテルが! さらに昔泊まったあのホテルが実は劇的な進化を遂げている、なんてことも。生まれ変わりつつあるオアフのホテルから、今回は「エスパシオ ザ ジュエル オブ ワイキキ」をご紹介。【特集 魂のハワイ】
究極のプライバシーを保つ
現在オアフでは、ホテルの開業や、老舗ホテルのリニューアルが相次いでいる。パンデミックで延期になった開業計画が再開、あるいは休業期間中に改装工事を始めるホテルも多くあったことが現在につながっているのだろう。さらにパンデミック直前に開業したホテルは、世界中の人が旅を楽しむようになった今、改めてその存在をアピールし始めている。
2019年にワイキキビーチの前にオープンした「エスパシオ ザ ジュエル オブ ワイキキ」もそのうちのひとつだ。かつては72の客室があったホテルの建物を、わずか9室のみに作り変え、優雅な寛ぎの空間を実現させた。入り口には鍵がかかっているため宿泊者のみが入ることを許されるなど、セキュリティも厳重。ハワイを訪れる富裕層はより安全性とプライバシーを重視するようになったことが感じられる。
一方、街中の老舗ホテルでは、水回りは最新鋭に整えつつ、1950〜’70年代のレトロなアメリカを感じさせるデザインへの改装がトレンド。古きよきが、新しく感じられるようになった今、ハワイのホテルで世界の流行をチェックしたい。
エスパシオ ザ ジュエル オブ ワイキキ
喧騒をよそに圧倒的プライベート感
ワイキキビーチ前という目抜き通りにありながら、全米からセレブリティがお忍びで訪れるホテルがある。それが「エスパシオ ザ ジュエル オブ ワイキキ」だ。
209㎡、2または3ベッドルームの客室が、全9室。1フロアに1部屋ずつとなるため、館内で他のゲストの姿を見ることはほぼなく、チェックイン時も顔を合わせないよう計算されている。室内にある専用エレベーターは、部屋から2階のレストラン階、最上階のスパ・プールを結ぶ。他の階に止まることはないためプライベートエレベーターとして利用可能。プライバシーを守ることにとことん重きを置いているホテルだ。
ふたつまたは3つのベッドルームはそれぞれバス・トイレ、ウォークインクローゼットつき。ラナイにあるジャグジーに浸かれば、外のビーチのざわめきが嘘のよう。
「ジュエリーボックスの中」というテーマのもと、インテリアには大理石がいたる所に使われ、ダイヤモンドカットが施されたクリスタル調のチェストボードが輝く。ワイキキの中心の宝石箱のような空間で、静かな時間を過ごすことができる、だからこそセレブたちはここを常宿として選んでいるのだ。
この記事はGOETHE 2024年6月号「総力特集:ボルテージが上がる! 魂のハワイ」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら