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2025.09.01

SNSで見つけた英語フレーズ“Not put a foot wrong”。意味わかる?

英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第316回。

英語力ゼロレッスン 第316回“Not put a foot wrong”
Illustration=Norio

仕事の初日に気をつけたいこと

It’s her first day on this job. She’s just going to try not to put a foot wrong.

先日、SNSのレコメンドで出てきたショート動画で、こんなことを言っている白人の方が出てきました。

直訳すれば「今の仕事の最初の日、彼女は足を正しくない場所に置かないようにした」となります。意味がよくわかりませんが、私は最初なんとなく「足を踏み入れてはいけない場所」みたいなところがある職場なのかな、と思いました。しかし気になるのは、複数形のfeetではなく、あえてa footと単数にされていることです。なんでわざわざ片足なんでしょうか。

普段、SNSでよくわからないフレーズが流れてきてもスルーしてしまうのですが、今回だけはどうにも気になって調べてみたところ。

Not put a foot wrong=ミスをしない

という意味だそうです。

先ほどのSNSの一文は「仕事の初日だったので、ミスをしないようにした」ということなのでしょう。

おそらく「足を踏み外す」というイメージからput a foot wrong=「足を正しくない場所に置く」という表現になっているのだと思われます。

他にもこんな使い方の例を見つけました。

On the court, she didn’t put a foot wrong, turning pressure into elegance with every move.
(コートの上で、彼女はミスをせず、すべての動きにおいてプレッシャーを優雅さに変えていた)

これはテニス選手を讃えるブログのなかのひとつの表現でした。

そもそもfootは、足首から下の部分を言います(足首から上はlegです)。確かに、片方の足の裏が正しくない場所に着地してしまった時が、「足を踏み外す」という状態です。だからlegではなく、feetで、しかも複数形ではなく、単数のa footになるのかなと思いました。

スマホを見ながら歩いていて、道に段差があることに気が付かずに、一歩踏み出して、足首をぐきっとやることはたまにあります。これはまさに、不注意によるミスなので、この表現も納得です。イギリス英語が由来のフレーズだそうで、昔のイギリスの街には石畳が多くあり、「一歩」を間違えると私のように足をぐきっとやるので、このフレーズが生まれたのかもしれません。

一歩一歩に集中し、慎重に歩けば、ミスは起きない。

実際に歩いている時だけではなく、すべての仕事に、行動に言えることです。

ちなみに最近の私の最大のミスは、冷蔵庫に適当にものを詰めすぎて、ある日開けたらビールのロング缶が頭上から降ってきて、footに直撃。足の甲に大きなあざをつくったことです。冷蔵庫が整理されていないことと、避け切れる反射神経がなかったことも、両方悔やまれました。

TEXT=MOMOKO YASUI

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