北海の潮風が育てた「海のモルト」が、200年の節目を迎えた。1826年の創業以来、スコットランド北端の港町ウィックで造り続けられるシングルモルト「オールドプルトニー」。その創立200周年を記念したイベントが、東京・恵比寿のBLUE NOTE PLACEで開催された。

スコットランドの潮風が育てた「海のモルト」
大きな見どころは、満を持してリリースされた蒸溜所史上最高齢となる「オールドプルトニー 50年」と「同 30年」のお披露目だ。50年は世界限定200本、日本ではわずか3本のみ。ちなみに、30年は、蒸溜所マネージャーのマルコム・ウェアリング氏が30年前に自ら樽詰めした原酒を使用し、世界限定1000本、日本では10本のみが発売された。
50年は半世紀の熟成が生む豊かさと深みを、30年はアメリカンオークとスパニッシュオークが織りなす海の魂を体現する。まさに男のロマンともいえる、希少な2本となる。

この日のために、マスター・オブ・ウイスキー・クリエーションを務めるサラ・バージェス氏が来日。テイスティングセミナーでは、「オールドプルトニー 12年」「15年」「18年」、そして「30年」の4種が用意された。蒸溜所の歴史や特有のウイスキー造りについての解説を聞きながら、香りや味わいはもちろん、熟成期間や使用する樽によって生まれる違いをひとつひとつ確かめていく。熟成年数を重ねるにつれて果実味や甘み、スパイスの表情は深みを増す一方、いずれにも海を思わせるほのかな塩気が感じられた。
それは遠く離れたスコットランド北端の海辺と、そこで積み重ねられてきた時間に思いを馳せながら味わう貴重な機会だった。
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