23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さんの人気連載。次なるビジネス書への期待も高まる中、朗報が届いた! 2025年8月12日に、西野亮廣講演会『現場資本経営』が開催されるとのこと。そしてその内容が、次のビジネス書になるかもしれない…!? 手始めに、目からウロコが落ちまくる「PL(損益計算書)」の読み方を解説してくれた。今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今日は【クラウドファンディングから読み解く「PL(損益計算書)」】というテーマでお話ししたいと思います。
第199回
武道館で『VIP戦略』について語り、それが『夢と金』という本になった。そして、今回の講演会のタイトルは『現場資本経営』!…この話をする前に、「PL」について、整理しておこう!
武道館で『VIP戦略』について語り、それが『夢と金』という本になった。そして、今回の講演会のタイトルは『現場資本経営』!…この話をする前に、「PL」について、整理しておこう!

8月12日は講演会inえんとつ町! タイトルつけるなら『現場資本経営』
今年の夏にミュージカル『えんとつ町のプペル』がKAAT 神奈川芸術劇場であるのですが、ナンジャカンジャで休演日も劇場使用料はお支払いしているので、そこを有効活用しようと思って、2025年8月12日に同会場で『西野亮廣講演会inえんとつ町』があるんです。
僕は日本各地で講演会をおこなっておりますが、今回の講演会は以前、日本武道館で『VIP戦略』について話した時以来のCHIMNEY TOWNが主催する講演会でして、結構力が入っています。
…いや、僕の講演会に来られた方はご存知だとは思うのですが、講演会は毎回本気でやらせていただいているんです。マジで。
ただ、いつもの講演会と違うのは、8月12日の講演会は前回の武道館同様、「次のビジネス書の背骨を作ること」を目的としています。
武道館で『VIP戦略』について語って、それを『夢と金』という本にして、ベストセラーにして、一応、国内のイベント屋さん達には『VIP戦略』は届いたと思うんです。かの有名な「飛行機の料金」の話です。
それに負けないぐらいのものを作ろうと思っているのが今回の講演会です。
タイトルをつけるとするなら『現場資本経営』。
こちらは6月2日のオンラインサロンに詳しく書いたので、経営者さんや個人事業主さんは全員読んでください。
メチャクチャ面白いです。
「現代において、会社や事業をどう回していくのが正しいのか?」みたいな話になるわけですが、今回は「モチベーション」と「会計」にも言及しようと思っています。
そして、その前哨戦として、最近のVoicyでPL(損益計算書)について喋ったんです。
もちろん講演会当日もあらためて御説明させていただきますが、事前に頭に入れておくと、その奥に控えている本編がスンナリと入ってくるかなぁと思いまして。
PLを叩き込むにはどうすればいいか?
そんなこんなで、VoicyでPLについてお話しさせていただいたのですが、「これまで、よく分かりませんでした」という方が結構いらっしゃったんです。
その気持ちはよくよく分かって、PLに出てくる項目って、陰陽師の必殺技ぐらい漢字が並ぶから吐きそうになります。
じゃあ、「肛門芸で飯を食っている西野が何故、PLを理解しているのか?」というと、これはもうシンプルに「モノが見えている」に尽きます。
「販管費」という言葉を、「ああ、あれのことね」と映像で覚えているんです。
なぜなら、学生時代に「給料を歩合制にしろ」という交渉をしながらカラオケBOXのバイトをワンオペでやっていたからです。
でも、これって「商売」をやらないとイメージしにくいところだと思うのですが、「商売」を始めるのってハードル高いじゃないですか?
「じゃあ、商売に近い経験ができるもので代替できないか?」ということを西野は数年前に考えたんです。
子供達の身体にPLを叩き込むにはどうすればいいか?と。
そこで、リクルートさんの企画で、藤原和博先生と2人で1年間、高校のクラスを持った時に、夏休みの宿題で子供達全員に「クラウドファンディング」をさせたんです。
「答えはそこに全部ある」と。
クラウドファンディングをやったことがある人なら、PL(損益計算書)は一瞬で理解できます。
高校生も皆できたので。
今日は、まだPLをイマイチ理解できない方の為にクラウドファンディングを使って御説明させていただきます。
それでは始めます。
↓
まず、クラウドファンディングをすると、最終的に、「支援総額」というのが出てきますね?
仮に、『絵本を出版したい』というクラウドファンディングで1000万円の支援が集まったとしましょう。
これがPLで言うところの「売上」です。
1000万円の支援が集まりましたが、1000万円丸々使えるわけじゃないですよね?
1000万円の支援を集めるには、「Tシャツ」とか「ポストカード」とかのリターン(返礼品)を用意しましたよね?
このリターンの制作にかかるのが「原価」です。
原価が400万円かかったとしましょう。
この「支援総額1000万円」から「リターンの制作にかかった原価400万円」を引いたものが、「売上総利益(粗利)」です。
「粗利が600万円」という状態です。
じゃあ、クラウドファンディングのプロジェクトオーナーは、この「600万円」を全部使えるか?というと、そうはいかないですよね?
クラウドファンディングの手数料は支払わなきゃいけないし、クラウドファンディング中にスタッフに稼働してもらっていたら、その分の人件費は支払わなきゃいけない。
これが「販管費」です。
この「販管費」が160万円だったとしましょう。
そして、この「売上総利益600万円」から、「クラウドファンディングの手数料やお客さん対応にあたってくれたスタッフの人件費160万円」を引いたものが「営業利益」です。
営業利益は440万円です。
そして、クラウドファンディングをやったことで、自分の活動が知れ渡り、過去に出版した本が売れて、クラファンとは別で印税なんかが入ってきたりする。
仮に10万円入ったとしましょう。
これが「営業外収益」です。
さっきの440万円に、クラファン以外で入ってきた10万円を足すと450万円。
この450万円が「経常利益」です。
そして、このクラファンが突発的にバズったり、あるいは炎上したりして、臨時的に集まったり、あるいは出ていったりするお金のことを「特別利益・特別損失」です。
仮に謎に炎上してしまって、突発的に100万円を支払うことになったとしましょう。
すると350万円が残るわけですが、これが「税引き前当期純利益」といいます。
で、多くの人が勘違いしているのですが、クラファンって寄付でも宗教法人でもなくて、普通のオンラインショップなので、ここには税金がかかります。
50万円の税金を支払ったとしましょう。
そして残るお金が「当期純利益」です。
この場合だと、1000万円の支援を集めても、実質「絵本制作」に使えるお金は300万円です。
でも、これって、プロジェクトオーナーの能力次第で、1000万円の支援を集めて、最終的に500万円を残すこともできるわけで、だから、僕がよく言っている「プロジェクトにビジネスマンを入れろ」に繋がるわけです。
クラファンにお金を出す経営者は、プロジェクトオーナーのPLが信用できるかどうか(お金を溶かすヤツなのかどうか)も見ているので、クラファン前にお金に疎いところを見せると不利なんですよね。
エンタメ屋はこのあたりを押さえておくといいと思います。
8月12日の講演会は、今日お話ししたことをベースに、「モチベーション」と「会計」について深掘りしていきたいと思います。
オンライン配信チケットも出ているので、遠方の方も是非!!
いつも応援ありがとうございます!
※『西野亮廣講演会inえんとつ町』KAAT 神奈川芸術劇場の詳細はこちら。
※オンライン配信チケットはこちら。
最新のお知らせ
NEWS! 【西野亮廣講演会が決定】誰よりも早く、西野亮廣の次なるビジネス書の内容を知りたいあなたへ
2025年8月12日に、ミュージカル会場(KAAT 神奈川芸術劇場)で、『西野亮廣講演会inえんとつ町』を開催! ここで話したことが、1冊のビジネス書に!? 詳細はこちら。オンライン配信チケットも!
2026年春、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』 が公開決定!
解禁スペシャル動画 はこちら。

■お知らせ! ムビチケ前売券はこちら!

■お知らせ!「CHIMNEY TOWN」の公式クレジットカードがスタート!
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注目のビジネス書
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ミュージカルのお知らせ

■お知らせ! 2025年8月9日〜30日、ファミリーミュージカル「えんとつ町のプペル」が大劇場・オーケストラ版での上映決定!
開催日:2025年8月9日(土)〜 30日(土)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場(神奈川県横浜市中区山下町281)
■お知らせ! ミュージカル「えんとつ町のプペル」密着ドキュメンタリー【BackStory】を毎週金曜日に配信!

総再生回数1000万回突破!(YouTubeショート・TikTok含む)
毎週金曜日20時にミュージカル『えんとつ町のプペル』制作の裏側ドキュメンタリーを配信しています!
【これまでのBackStory】
最新回は【キンコン西野苦戦】もう分からない。逃げ続けた8ヵ月
■ミュージカル「えんとつ町のプペル 」VIP席 発売中!
■お知らせ! キンコン西野のCHIMNEY TOWN、ブロードウェイで上演される『オセロ』に共同プロデューサーとして参加!

デンゼル・ワシントンやジェイク・ギレンホールといったレジエンド達が出演するブロードウェイ舞台『OTHELLO(オセロ)』。世界中から多くの観客が集まるブロードウェイの大舞台で、シェイクスピアの世界を新しい息吹とともに表現する本作は、その完成度の高さや挑戦的なアプローチで、世界中の演劇ファンからも高い関心を集めています!
上演:2025年2月24日~2025年6月8日(予定)
劇場:Barrymore Theatre(ブロードウェイ/ニューヨーク)
出演:デンゼル・ワシントン、ジェイク・ギレンホール ほか
公式サイト:https://othellobway.com/
■快進撃! ブロードウェイ週間興行収入で史上最高額更新、2週連続1位達成!
詳細はこちら
■舞台『オセロ』オープン初日に、バイデン元大統領やジェニファー・ロペスらが来場!
詳細はこちら
■お知らせ! 米国で最も歴史ある演劇賞である ドラマリーグ・アワード にノミネート
映画のお知らせ
■NEWS! コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が、海外の映画祭で続々受賞!
【 フォトフィルム国際短編映画祭(トルコ)】
・ 最優秀作品賞(Best of Best Festival Film)
・ ストップモーション部門最優秀賞(Best Stop Motion)
【オーフス映画祭(デンマーク)】
・最優秀短編アニメーション賞(Best Animated Short)
【デザートスケープ国際映画祭(アメリカ・ユタ州)】
・最優秀アニメーション短編映画賞(Best Animated Short)
【ハリウッド短編映画祭(HOLLYWOOD SHORTSFEST 2025)】
・最優秀アニメーション短編映画賞(Best Animated Short)
【札幌国際短編映画祭(日本)】
・最優秀作曲賞(Best Original Score)
・アニメーション特別表彰(Special Award for Animation)
【ニューポートビーチ映画祭(アメリカ)】
・ アニメーション短編部門審査員賞(Jury Award for Best Animated Short)
【グローバルステージ・ハリウッド映画祭(アメリカ)】
・最優秀短編映画賞(Best Short 2024)
■NEWS! 第97回アカデミー賞(米)の短編アニメーション部門のショートリストに選出されました!
監督:堤大介(トンコハウス) 脚本:堤大介氏と西野亮廣の共同制作 プロデューサー:松本紀子(ドワーフ)
西野さんの『ボトルジョージ』に対する想いとは? こちらをチェック!

■コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の専用劇場、『ボトルジョージ・シアター』がグランドオープン!

発売中&予約受付中
■CHIMNEY TOWNが運営するクラウドファンディング【PICTURE BOOK】

「挑戦する人」と「応援したい人」が集まる オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を運営しているCHIMNEY TOWNが作った、クラウドファンディングのプラットフォームです!
イベントのお知らせ
『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
- 6月17日(火)に東京
- 7月1日(火)に山口
- 7月7日(月)に静岡
- 7月10日(木)に愛知
- 7月15日(火)に宮崎
- 7月17日(木)に茨城
- 7月22日(火)に群馬
- 7月30日(水)に愛知
- 8月12日(火)に神奈川
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。