TRAVEL

2023.03.08

北欧5ヵ国81ヵ所を巡り、ベテランサウナーが選んだベストサウナとは

サウナ歴20年以上、サウナイベント開催や著書も出版している本田直之さんが、2023年1月にノルウェー、アイスランド、スウェーデン、フィンランド、エストニアのサウナをめぐる旅に出た。巡ったのはなんと19施設、81ヵ所のサウナ。その進化を体験リポートする。最終回は、6人のベテランサウナーたちが選ぶ、今回の旅で体験したベストサウナをご紹介!#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11

多彩すぎた北欧のサウナ事情。本田直之が選んだベストサウナとは

3年ぶりにサウナ巡りの旅を楽しんだ本田さん一向。5ヵ国19施設をめぐり、81のサウナを楽しみ尽くした。

「これまで僕の旅の理由は、常にレストランでした。『デスティネーション・レストラン』を掲げて世界中、わざわざ行きたくなるレストランをたくさん見つけてきました。そして今、僕の旅の理由は『サウナ』になりつつあります。

日本にもたくさんいいサウナはあります。けれど、わざわざ遠く海外のサウナにでかけるのはなぜか。やはりそこにはクーシャルヴィのように伝統的、自然と融合したものからオスロのように若者が集まってつくり上げた新たなカルチャーサウナなどなど、さまざまなかたちのサウナが世界各地にあることを知ったからです。サウナそのものだけではない、サウナをめぐるそれぞれの国の文化や人を感じたい、そんな気持ちで今、旅を続けています。

コロナ禍を経て、僕たちが海外に行けなかった間もサウナを中心としたカルチャーは世界中で進化を続けています。だからこそ、これからもどんどん見て回らないといけません(笑)。

この旅で見たサウナの新しいカルチャーはすぐに日本にも入ってくると思います。

アウフグースができる大きなサウナはこれまであまり日本にありませんでしたが、日本人のアウフギーサーも増えてきて、横浜のスカイスパなどはアウフグース推しのサウナを作っていますね。

オスロで見た水の上のサウナも、クラブ系サウナも、きっと日本ですぐできることだと思います。

これからはスイスやオーストリア、そして改めてドイツにもまた足を運んでドイツ式サウナをもう一度実感したいです。ドイツはベルリン以外の都市のサウナも見てみたいな。

北欧のサウナはどの季節に行ってもそれぞれの魅力がありますが、やっぱり冬がおすすめ。僕はハワイに住むくらい寒さが苦手なのですが、サウナがあれば冬も格段に楽しくなる!

北欧の冬のシーズンはもう少し続きます。ぜひ、来年と言わず今すぐ、サウナをめぐる旅に出てみてください。

最後にみんなで、今回の旅のサウナベスト3を出し合いました。僕は、どうしてもベスト3が選べなくて(笑)、ジャンルごとに、ナンバーワンをお伝えします」
 

レバレッジコンサルティング代表取締役本田直之さん

【眺め&デザイン部門】
SKY LAGOON(スカイラグーン)」――アイスランド・コーパヴォグル
【スパ&ホテル部門】
FARRIS BAD(ファリスバッド)」――ノルウェー・ラルビク
The Well Spa & Hotel」――ノルウェー・アーケシュフース
【本質的自然サウナ部門】
Kuusijärvi(クーシャルヴィ)国立公園」――フィンランド・ヴァンダー
【映えるプール部門】
Centralbadet(セントラルバデット)」――スウェーデン・ストックホルム
【ハイエンドサウナ部門】
Retreat Hotel」――アイスランド・レイキャネス半島
【カルチャー系盛り上がりサウナ部門】
SALT」――ノルウェー・オスロ
【スチームもいい仕事をしていたサウナ部門】
The Well Spa & Hotel」――ノルウェー・アーケシュフース
FARRIS BAD(ファリスバッド)」――ノルウェー・ラルビク
Centralbadet(セントラルバデット)」――スウェーデン・ストックホルム

サウナーたちが選ぶベスト3を発表!

 

ゼットン創業者稲本健一さん

「日本にあったらいいな、というサウナとホテルとレストラン目線でセレクトしました。『Löyly』は今回のメンバーはみんな一度訪れたことがあり、さらっとみて回る程度でしたが、僕は初めてだったので、バルト海に面したサウナ、とても感動しました」

【第1位】「Löyly(ロウリュ)」――フィンランド・ヘルシンキ
【第2位】「FARRIS BAD(ファリスバッド)」――ノルウェー・ラルビク
【第3位】「Centralbadet(セントラルバデット)」――スウェーデン・ストックホルム

稲本健一
ゼットン創業者、アロハラボ代表取締役。シリアルインキュベート代表取締役や出前館のアドバイザーなど数社の役員を兼務する。サウナが充実する「8Hotel茅ヶ崎」のプロデューサーも務める。

 

ナインゲーツ代表取締役持田智之さん

「特に印象的だったのは、The Well Spa & Hotelのクリスタルスチームサウナですね。とにかく素晴らしかった。スチームサウナをすごく見直した旅でした!」

【第1位】「The Well Spa & Hotel」――ノルウェー・アーケシュフース
【第2位】「Kuusijärvi(クーシャルヴィ)国立公園」――フィンランド・ヴァンダー
【第3位】「Centralbadet(セントラルバデット)」――スウェーデン・ストックホルム

持田智之
9GATES.代表取締役。長らく不動産業に従事し、2009年9GATES.創業。マンションやホテル、コワーキングスペースなど広く展開。日々サウナを探求している。

 

「北海道ホテル」取締役社長林克彦さん

「どれも素晴らしいサウナばかりでした。特にブルーラグーンのリトリート…生涯忘れない場所になりました」

【第1位】「FARRIS BAD(ファリスバッド)」――ノルウェー・ラルビク
【第2位】「SALT」――ノルウェー・オスロ
【第3位】「Retreat Hotel」――アイスランド・レイキャネス半島

林克彦
「北海道ホテル」取締役社長。十勝で初めてフィンランド式のサウナを導入し成功させる。サウナで北海道を盛り上げようと、周辺施設へのアドバイスや地域を巻き込んだイベントを開催。

 

秋山大輔さん(サウナ師匠)

「これだからサウナはやめられない! たくさんの出会いがあった旅でした」

【第1位】「SKY LAGOON(スカイラグーン)」――アイスランド・コーパヴォグル
【第2位】「FARRIS BAD(ファリスバッド)」――ノルウェー・ラルビク
【第3位】「Löyly(ロウリュ)」――フィンランド・ヘルシンキ

秋山大輔(サウナ師匠)
サウナー専門ブランド、TTNEを手がけるほか、「SAUNA FES JAPAN」や「CORONAWINTER SAUNA」などアウトドアサウナイベントも運営。年間サウナ回数は500回以上。

 

松尾大さん(ととのえ親方)

「やっぱり今回の旅で1番思い出すのは、アイスランドのスカイラグーンですね。建造物としてのデザイン、サウナ室からの景色、ともに圧巻でした」

【第1位】「SKY LAGOON(スカイラグーン)」――アイスランド・コーパヴォグル
【第2位】「FARRIS BAD(ファリスバッド)」――ノルウェー・ラルビク
【第3位】「Kuusijärvi(クーシャルヴィ)国立公園」――フィンランド・ヴァンダー

松尾大(ととのえ親方)
世界各地のサウナを旅し、サウナのアテンドを行うプロサウナー。サウナー専門ブランド「TTNE PRO SAUNNER」を立ち上げるほか、本田直之さんとの共著『人生を変えるサウナ術』(KADOKAWA)もある。

 
■動画で楽しむサウナ巡り(総集編)

 

Naoyuki Honda
レバレッジコンサルティング代表取締役。オンラインサロンHonda Lab.主宰。ハワイと東京に拠点を構え、デュアルライフを実施。ハワイに関する著書や、近著に『パーソナル・トランスフォーメーション』。

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=Becky Zeller 、村上洋平

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ1月号』が2024年11月25日に発売となる。今回の特集は“シャンパーニュの魔力”。日本とシャンパーニュの親和性の高さの理由に迫る。表紙は三代目 J SOUL BROTHERS。メンバー同士がお互いを撮り下ろした、貴重なビジュアルカットは必見だ。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる