サウナ歴20年以上、サウナイベント開催や著書も出版している本田直之さんが、2023年1月にノルウェー、アイスランド、スウェーデン、フィンランド、エストニアのサウナをめぐる旅に出た。巡ったのはなんと19施設、81ヵ所のサウナ。その進化を体験リポートする。第8回は1904年に建てられたというスパと地元民に愛されるデザインホテルのサウナをご紹介! #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7
ハーブサウナから、腸洗浄、バーバーまで楽しむ! 「Centralbadet」
本田さん一行が和風温泉旅館「yasuragi」の次に訪れたのは、1904年に建てられたというスウェーデンのサウナ「Centralbadet(セントラルバデット)」(BADはスウェーデンの言葉で風呂という意味)。3,500平方メートルの広さを持つ、アールヌーボー様式のプールが美しい歴史あるスパだ。
「北欧の伝統的なスチームサウナとドライサウナ、そして赤外線サウナ、ハーブ&クリスタルサウナ、さらに不眠症などにも効果があるとされているオリジナルのヒーリングミュージックが流れるメディテーションサウナと、合計5つのサウナがあります。
ここでの僕のお気に入りはハーブ&クリスタルサウナ。タイム、ローズマリー、ミントといったハーブが置かれていて、その香りがとてもいいんです」
施設内には、タイ古式マッサージやアーユルヴェーダトリートメント、スキンケアにジム、さらにコロン ハイドロセラピー(腸洗浄)まで行う施設が。リラックスからデトックスにリハビリまでありとあらゆるメンテナンスができる場所として地元の人たちに親しまれている。また理髪店まで入っており、独自のエッセンシャルオイルを使用したスカルプマッサージも体験できる。心身ともにととのったら、ヘアスタイルもすっきり整えてみるものいいかもしれない。
巣の中がサウナ!? 都会派のデザインホテル 「DOWNTOWN CAMPER」
その後も街中のBAD(スパ・風呂)を回ったのち、宿泊は「ダウンタウンキャンパー」というデザインホテルへ。
「街の中心にあるホテルです。屋上エリアに混浴露天風呂&サウナ、そしてバーがあり、オールドシティを上空から眺めながらスパ体験ができる場所なんです」
「NEST」つまり「巣」を意味するこのスパエリア。その名の通り、サウナは「巣」をイメージして作られている。宿泊客以外のスパ利用も可能だが、予約制で16歳以下は入場不可のため落ち着いた雰囲気でくつろぐことができるのもうれしい。
このスパエリアにはバーもあり、水着の上にバスローブ1枚羽織ってカクテルを楽しむのもおすすめだ。
「ストックホルム中央駅から徒歩8分、スケートボード、カヤック、自転車とレンタルもできるホテルなので、ストックホルムの街を中心に楽しみたい旅の時にもいいかもしれませんね」
次回はフィンランドへ移動し、伝説のサウナ職人がつくった、小さなアパートの中庭にあるサウナへ向かいます!
住所:Brunkebergstorg 9 Stockholm
営業時間:月~水曜15:00〜20:00、木~日曜10:00〜20:00
料金:<宿泊客>月~木曜295SEK、金~日曜395SEK/<スパのみ利用>月~木曜395SEK、金~日曜545SEK
入場料:450SEK