サウナ歴20年以上、サウナイベント開催や著書も出版している本田直之さんが、2023年1月にノルウェー、アイスランド、スウェーデン、フィンランド、エストニアのサウナをめぐる旅に出た。巡ったのはなんと19施設、81ヵ所のサウナ。その進化を体験リポートする。第3回は、音楽や香り、驚きのタオルパフォーマンスが魅力の巨大サウナをご紹介! #1 #2
北欧で、ドイツ発祥のアウフグースに出合う「The Well Spa & Hotel」
ノルウェーの首都、オスロからクルマで約20分、15のサウナと10のプールを揃えたスパ&サウナホテルThe Well Spa & Hotelに向かった本田さん一行。
「The Well Spa & Hotelはスパとサウナを目的にした10,500平方メートルの広さを持つ巨大なリゾートホテルです。この広さは、なんとスカンジナビア半島で最大! 混浴ですが、基本的に全裸。サウナ室は水着はNGで、フロントで販売している巻物の使用はOKとなっています。ただし、半数は男女ともに全裸でしたね。ちなみに、水風呂は全裸。移動とプールは、フロントで販売している規定の水着のみ着用が可能です。
ドイツの同じようなサウナ施設ですと全裸のみのところが多く、全裸と水着着用の両方が混在しているのが、何とも不思議な感じでした(笑)。
ちなみに、特定の日は水着着用デイとなっているみたいなので全裸が恥ずかしいという方はチェックしてみてください。
こちらで特徴的なのはアウフグースがショーのように毎時間どこかで行われていること。北欧ですが、アウフグースが盛んなドイツ式の施設と言えるかもしれません。また日本庭園が見えるサウナ室や露天風呂のようなものがあるなど、日本文化からも影響を受けているようで面白いですよね」

The Well SPAの巨大な入り口。
アウフグースとは、ロウリュウによって発生した蒸気を大きなタオルを使ってあおいで熱波を送ること。もともとドイツで誕生した技術で、これを行うアウフギーサーと呼ばれる人たちが音楽にあわせて、踊るようにタオルを操り、サウナの中にいる人たちはこの熱波を浴びてさらに心地よくなるというわけだ。
日本では「熱波師」と呼ばれる人もいるが、北ヨーロッパのアウフギーサーはより大きな動きで行う。そのため小さなサウナでは行えず、大規模なサウナを持つ施設でのみ体験できる催しだ。The Well Spa & Hotelのアウフギーサーたちは、香りのついたアイスボールをサウナ内に入れ、その香りもタオルパフォーマンスによって室内に行き渡らせる。いい香りが充満したサウナ内は、メディテーション効果も抜群だ。

タオルを回したり飛ばしたり、高い技術で見る人を魅了するThe Well Spaのアウフギーサー。ライティングや音楽もアウフグースの重要な要素。
「このアウフグースが、15あるサウナのどこかで1日中行われているので、1日のプログラムを確認してどこにいくか、予定を立てておくんです。音楽がかかってみんなノリノリでやっていますよ。ここが終わったら今度はあっちのサウナへ、次はこっちへと、かなり忙しいです(笑)。アウフグスマスターたちもみなさんとてもレベルが高いですね」
40度程度の低い温度から、90度の高温サウナ、トルコ式ハマムやドライサウナ、スチームとさまざまに用意されていて、まさに1日中いても時間が足りないほどだという。

目の前の日本庭園からの風を感じられる「ジャパニーズサウナ」。本田さんいわく「あまり日本は感じられなかった(笑)」とのこと。

リンゴのアロマの香り、鳥の声が流れる「トロピカルサウナ」。

大きな窓から日光が入る「メディテーションサウナ」。寝そべるスペースもあり、うたた寝してしまいそう。

テレビを見ながら入れる「シアターサウナ」。テレビがサウナ内に、というところも、なんと日本のサウナから影響を受けているそう。
「スパのオープンは2015年ですが、2021年にホテル&スパとして完成しました。まさにコロナ禍にオープンしたホテル&スパで、パンデミックの間にもサウナカルチャーはどんどん進化していたのだと、まだまだ世界中回らなければと気が付かせてくれますね」
次回は、オーシャンビューのノルウェーのサウナをご紹介!
■動画で楽しむ世界のサウナ探訪(ノルウェー編)

Naoyuki Honda
レバレッジコンサルティング代表取締役。オンラインサロンHonda Lab.主宰。ハワイと東京に拠点を構え、デュアルライフを実施。ハワイに関する著書や、近著に『パーソナル・トランスフォーメーション』。