サウナ歴20年以上、サウナイベント開催や著書も出版している本田直之さんが、2023年1月にノルウェー、アイスランド、スウェーデン、フィンランド、エストニアのサウナをめぐる旅に出た。巡ったのはなんと19施設、81ヵ所のサウナ。その進化を体験リポートする。第8回は舞台をフィンランドに移し、伝説のサウナ職人がつくった、小さなアパートの中庭にあるサウナをご紹介!#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8
バスローブ1枚でバーにも行ける! 伝説のサウナ職人が作った都会派サウナ「UUSI」
スウェーデンのサウナをじっくり堪能し、フィンランドへと移動してきた本田さん一行が最初に向かったのは「UUSI(ウーシィ)」というサウナ。ヘルシンキで2番目に古い公衆サウナ「アルラ」のオーナーであり、フィンランドのサウナ界の大御所キンモ・ヘリストさんが2018年に立ち上げたサウナだ。
「フィンランドの都会の真ん中、小さなアパートの中庭にレストランバー付きのサウナがあり、サウナでととのったのちは住民に混じってバスタオルを身体に巻いたままバーで飲んだり、中庭でゴロゴロしたりできます。
アパートの中庭なので、海に飛び込めたりすごく大きいサウナがあるわけではありませんが、レジェンドと呼ばれる人があえて、都会に小さなサウナを作ってみた、という冒険心が面白いなと思いました」
夜はフィンランドのサウナにしては遅く24時まで営業。仕事を終えてやってくる地元の人たちに混ざって汗をかいたり、ビールを飲んだり。現地の方と交流するのも楽しい。
サウナは全21種類! エストニア最大のスパ施設「Elamus SPA(エラムス・スパ)」
翌朝は、ヘルシンキの港からエストニアの首都タリンまでフェリーで向かう。
「エストニアにはフィンランドやロシアに影響を受けたサウナが多数あります。ヘルシンキからは飛行機でも行けますが、泊まっていたクラリオンホテルは港のすぐ前。空港まで行って、チェックインなどをするよりも実はずっとスムーズにつけます」
本田さん一行はEckerö Line(エケロライン)のフェリーを利用、船内にはカジノやショップ、レストランや個室もあってかなり快適な船旅に。別料金になるが船室内ラウンジスペースの予約も可能だ。
エストニアまでは2時間程度なので、日帰りでぜひエストニアのサウナも巡ってみるのがおすすめ。
この日、一行が目的地としたのは、21種類のサウナをそなえたエストニア最大のスパ&スポーツセンター「Elamus keskus(エラムステ ケスクス)」。ボーリングやトランポリンにジムなどスポーツエリアも充実している巨大施設だ。
この中にある「Elamus SPA(エラムススパ)」と呼ばれているスパ&サウナはファミリーで楽しめるエリアと、18歳以下は入ることができない、落ち着いたエリア「SPA21+」がある。薪サウナ、トルコ風ハマム、泥と塩サウナなどがあり、それぞれ「怒りのサウナ」「魔法の巣」など、エストニアの神話に見立ててサウナ室に名前がついているのがユニークだ。
「フィンランドのサウナは男女別が多いですが、ここでは水着着用で男女混浴。温度は60度から90度くらいまで、さまざまありました。1ヵ所アウフグースをしてくれるところもあり、フィンランドに近いけれどドイツ寄りの方向性を目指しているのかなと感じました」
次回はエストニアのサウナ専門ショップへ向かいます!
住所:AKADEEMIA TEE 30, TALLINN
営業時間:Elamus spa 10:00〜22:00、Spa21+ 日〜木曜 10:00〜24:00、金・土曜 10:00〜25:00
料金:Elamus spa 月〜金曜 10:00〜14:00 19€、14:00〜24:00 25€、金曜 14:00〜24:00 29€、土・日曜 10:00〜24:00 29€、Spa21+ 月〜金曜 10:00〜14:00 30€、14:00〜24:00 35€、金曜 14:00〜25:00 45€、土曜 10:00〜25:00 45€、日曜 10:00〜24:00 45€