英語教育の革命児・プログリット岡田祥吾とレンジローバー スポーツ 〜共鳴し合う挑戦者たち〜
本田圭佑氏がアンバサダーを務める英語コーチングスクール、プログリット代表取締役社長の岡田祥吾さん。幼少期に芽生えた起業家マインドと高校野球で培った強い意志で、業界の常識を打ち破り続ける。岡田さんの挑戦者としての道のりを辿りながら、伝統を守りつつ進化を遂げるレンジローバースポーツとの共通点を探っていく。
挑戦者としてさらなる高みへ
慣習や常識に縛られることなく、独自の道を切り開いていく──。そんな真の挑戦者の姿勢は、ビジネスの世界でも、クルマの世界でも変わらない。「世界で自由に活躍できる人を増やす。」このビジョンを掲げ、英語教育業界に革新的なアプローチを持ちこんだのが、プログリットの創業者であり代表取締役社長の岡田祥吾さんだ。
2016年の創業以来、同社は英語学習における本質的な課題に独自のソリューションで挑戦してきた。第二言語習得論に基づいた効率的なカリキュラムと、専属コンサルタントによるマンツーマンの学習支援を軸に、ビジネスパーソン向けに短期間で英語力を伸ばす英語コーチングサービスを展開。「英語力向上には努力が不可欠という当たり前の事実に向き合うこと。そして、仕事や家庭で忙しい人でも継続できる仕組みを提供すること」という岡田さんの信念は、着実に実を結んでいる。創業からわずか8年で業界内第6位にまで成長を遂げた同社だが、挑戦者としての岡田さんの視線はさらにその先を見据えている。
幼少期からの起業家への志
実業家の父を持つ岡田さんの起業家としての物語は、幼い頃から始まっていた。父の背中を見て育ち、自然と経営者としての意識が育まれていったという。
「父が経営者だったこともあり、大人になったら何かしら会社の経営をしたいという思いは小さい時から漠然と抱いていました。おそらく自分の常識として、大人になったら会社を経営するのが普通なのだというイメージがあったのだと思います」
その思いは大学時代により明確な志へと昇華されていく。しかし、岡田さんは単なる理想家ではない。
「将来は起業したいと考えていましたが、その時点での自分の実力や経験、知識を考えると、すぐに起業するよりも一度就職したほうがよいだろうと判断したんです」
そこで選んだのが、マッキンゼー・アンド・カンパニーへの就職だった。世界的なコンサルティングファームでの経験は、経営の知見を深めるだけでなく、貴重な人脈形成の機会ともなる。これは、将来の起業に向けた戦略的な布石だった。
論理から情熱へ
大学時代にアメリカに留学し、英語を身につけることで世界が広がる経験をしたという岡田さん。しかし、実際の起業への道のりは、想定どおりには進まなかった。岡田さんは、まず世の中のニーズから逆算して家事代行サービス会社の立ち上げを構想したが、その過程において、起業家として重要な気づきを得ることになったという。
「さまざまな投資家や先輩方から『これを事業にするのは難しいのではないか』『やめたほうがいいのでは』といった指摘を受け、そのたびに『確かにそのとおりだ』と思ってしまう自分がいました。そういったプロセスを経るなかで、これでは真の起業家にはなれないと強く感じたんです」
その気づきは、起業家としての在り方を根本から見直すきっかけとなったと岡田さんは言う。
「誰から何を言われても、自分が正しいと信じることを貫き通せなければ、人の意見に左右されて迷走するだけです。論理的には正しいことを指摘されても、本当に社会を変えるとか、世の中の誰も想像したことがないような価値を生み出すためには、時として論理や合理性を超えた強い意志が必要です。そう考えた時、私は完全に“パッションドリブン”でビジネスを進めていく決意を固めました。そう決めてからは、自分は絶対に成功する人間だと自信を持つことができ、起業の際にも怖さやリスクといったものがまったく気にならなくなりました」
起業に向き合う姿勢を新たに、留学時に抱いた「英語で世界を広げてほしい」という思いを実現するために立ち上げたのがプログリットだったという。
挫折を糧に育まれた強い意志
こうした岡田さんの強い意志は、高校時代の野球部での経験に裏打ちされている。甲子園を目指して懸命に努力したものの、3年生の夏の大阪予選準決勝で敗退。そこで味わった挫折が、むしろ彼のチャレンジ精神を育んだという。
「高校野球はトーナメント戦で、どれだけ努力しても、どれだけ諦めないと思っても、負ければそこで終わり。3年生の夏で完全に終了してしまいます。しかし、ビジネスや起業は違う。自分でやめることを選択しなければ、永遠に続けられるゲームなんです。だからこそ、成功するまで諦めないと決めれば、必ず成功すると信じられるんです」
この「諦めない心」は、経営における困難な局面でも揺らぐことがない。新型コロナウイルス感染症の拡大により、会社が危機的状況に陥った際も、その信念は変わらなかったという。
「コロナ禍以前にも会社が厳しい状況に陥ったことはありました。しかし、どの局面でも未来は明るいという信念は揺らぎません。それは単なる楽観主義ではなく、チャレンジを続けることへの純粋な喜びがあるからです。むしろ、チャレンジを止めて現状維持を選んだほうが、私には耐えられないでしょう」
原理原則に基づく経営哲学
岡田さんが経営者として最も大切にしているのは、原理原則に従った経営だという。多くのスタートアップが短期的な成長や成功を追い求めるなか、岡田さんは長期的な視点から、本質的な価値創造にこだわり続けている。
「世の中は原理原則に従って動いていくものです。そのため、裏技的なことや近道に頼らない経営を心がけています。同時に重視しているのが利益の追求です。利益は税金を通じた社会貢献や従業員への還元などをはじめとした、世の中への価値提供の源泉となります」
岡田さんの英会話業界に対する思いも、この原理原則に基づいている。
「英会話業界はもっと魅力的な業界になるべきだと考えています。実際、この業界には優秀な人材が多いにもかかわらず、給与水準が低いという課題があります。私たちは業界の経済的価値を高め、働く人が報われる仕組みをつくりたい。そうすれば、より優秀な人材が集まり、お客様にもさらによいサービスが提供できる。その好循環を生みだすことが、業界変革の第一歩だと考えています」
明確なビジョンと終わりなき挑戦
創業から8年で業界第6位にまで成長したプログリット。しかし岡田さんは、これは通過点に過ぎないと言う。さらなる成長を目指す背景には、業界全体の発展を見据えた明確な目標がある。
「まずは英会話業界で売上ナンバーワンになること。日本の英会話業界には素晴らしい伝統があり、多くの方々が切磋琢磨しながら業界を発展させてきました。そのうえで私たちは、業界のナンバーワン企業となることを目指しています。ただし、それは終着点ではありません。むしろ、業界全体の可能性をさらに広げていくための新たなスタートになると考えています。より多くの方々と協力しながら、新しい価値を生みだし、業界全体の発展に貢献していく。それが私たちの目指す姿です」
ナンバーワンになるための挑戦として岡田さんが考えているのが、現在のビジネスパーソン向けサービスという枠を超え、子供向けの英語教育や、海外旅行などの趣味の領域で英語を使いたい人向けのサービスなど、提供価値の幅を広げていくことだ。この展開は、より多くの人々に質の高い英語教育を届けたいという岡田さんの思いの表れでもある。
「英語を身につけることの本質的な価値は、世界中の誰とでも自分の声でコミュニケーションが取れるようになること。人と人とをつなぐ架け橋となる英語を使いこなせるようになるのは何物にも代えがたい幸せであり、そのためのお手伝いをするのが私たちの使命だと考えています」
レンジローバースポーツとの共鳴
経営者として常に新しいアイデアを追求する岡田さんにとって、移動時間は貴重な思考の時間でもある。プライベートでは自ら運転して家族とドライブへ出かけることも多い岡田さん。そんな岡田さんの目に、今回試乗したレンジローバースポーツはどのように映ったのだろうか。
「運転中は他の作業ができない分、集中して物事を考えられる貴重な時間になります。新しいサービスのアイデアを練ったり、事業の方向性を考えたりするうえで、この静かで快適な空間は大きな価値がありますね」
どんな時間も妥協しない岡田さんだからこそ、レンジローバーのこだわり抜かれた空間づくりに共感したようだ。パワフルでありながら、オンロードでの安定した走りと優れたレスポンスもレンジローバーを形成する大きな要素。ゴルフが趣味でゴルフ場へは自ら運転していくという岡田さん。その力強い走行性と高速道路での安定感が印象に残ったよう。
「長距離をドライブする際には、ただの移動手段ではなく、運転そのものを楽しめるクルマだと感じました」
レンジローバーとしての伝統を踏まえつつもモダンで洗練された内外装のデザイン哲学についても、岡田さんの琴線に触れたようだ。
「インテリアのデザインに強く惹かれました。必要最小限のスイッチ類による洗練されたミニマリズムは、高級感と先進性を見事に両立させています。このシンプルでありながらも美しい空間で過ごす時間は、気持ちを整理するのに最適です」
今回試乗したレンジローバースポーツ オートバイオグラフィ P550eはパワートレインに3リッター直列6気筒エンジンと電気モーターを持つPHEV。EVモードで約100kmの航続距離を実現するなど、その優れた環境性能も共感するポイントだと岡田さんは言う。
「特に印象的なのは、環境への配慮と走る歓びが両立していることです。我慢や制約ではなく、むしろ滑らかな走りと静粛性が向上することで、より上質な移動時間を実現しているんですね。楽しみながら環境にもよいことができるという点に、大きな魅力を感じました」
ダイナミックな走りとサステナビリティの追求──。相反するように見える二つの概念に果敢に取り組み、共存させるブランドの姿勢は岡田さんのチャレンジングスピリットも刺激したようだ。
挑戦者たちの未来
「プログリットを、100年、200年と続く企業に育てていきたい。単に存続するだけでなく、卓越したパフォーマンスを出し続け、世の中に大きな価値を提供し続ける存在でありたい。それが私の起業家としてのゴールです。ただし、それは会社自体のゴールではありません。会社は常に新しい目標を追い続けていくべきだと考えています」
岡田さんのその言葉には、挑戦者としての矜持が表れている。そして、その姿勢はレンジローバースポーツとも響き合う。高級SUVの先駆者として築き上げた地位に安住することなく、最新のテクノロジーやデザインで新たな魅力を創出し続けるレンジローバースポーツ。伝統を大切にしながらも、常に新しい価値を追求し続ける——。その姿勢こそが、真の挑戦者の証しなのかもしれない。
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