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2026.11.02

「迎え酒でもどう?」って英語で何て言う?

英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第377回。今回は「迎え酒」を意味する英語表現“the hair of the dog”について。

英語力ゼロレッスン 第378回“the hair of the dog”
Illustration=Norio

「迎え酒」は英語で“犬の毛”!? “the hair of the dog”の由来

私はお酒が好きで、以前は二日酔いの日でも「迎え酒」するほどでした。

先日、日本語ペラペラなアメリカ人と話していて「今日は二日酔いだ」というので、「なら迎え酒ですね」と冗談を言ったら、「?」という顔をされました。

いくら日本語ペラペラだからといって「迎え酒」という日本語はさすがに難易度が高かったようです。

意味を説明したら、こう言われました。

「ああ、the hair of the dogのことですね」

「迎え酒」を英訳するんだからwelcome alcohol!とかそういう楽しげなフレーズになるのかと思っていたのに、直訳すると「犬の毛」です。なんだか意味がわかりません。

調べてみると、「犬に噛まれたらその犬の毛を傷口にあてるといい」という言い伝えのようなものがあり、そこから転じて「自分を苦しめたもので、それを追い払う」という意味になって「迎え酒」の意味で使われるそうです。

ちなみに、先ほどの私とアメリカ人の会話は英訳したらそのまま、こうなります。

アメリカ人:I’m so hungover.(僕はひどい二日酔いだ)

私:How about a little hair of the dog?(迎え酒でもどう?)

他にも例文としてこういうものが挙げられます。

He ordered a beer, saying he needed some hair of the dog.
(彼は『迎え酒が必要だ』と言ってビールを注文した)

Hair of the dog? No thanks. I’m never drinking again.
(迎え酒? いや、遠慮する。もう二度と飲まない)

ちなみに最近知人が犬に噛まれて、通院しているという話を聞きました。

噛まれた傷口そのものよりも、大型犬が突進してきた勢いで足の骨の一部がずれてしまったというようなことを言っていました。

二日酔いのアメリカ人には「迎え酒したら?」と冗談も言えましたが、その人はさすがに気の毒すぎて「その犬の毛を足にあてたら?」とか軽口は言えません。早く良くなってほしいものです。

と、同時にそういえば最近私は「迎え酒」するほど二日酔いにならないなぁと思い出しました。たぶん、体力が落ちて二日酔いするほどお酒を飲めなくなったんだなと思います。でも大人の飲み方を会得した、ということにしておきたいと思いました。

TEXT=MOMOKO YASUI

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